ごめんね青春

Episode ページ8

翌日 聖三島女学院


観「次の日、女生徒達の態度は一変しました」


平「山頭火は昭和の松尾芭蕉と言われています」


　ｻﾞﾜｻﾞﾜ(女生徒達が喋っている)


観「平助は完全にナメられたのです」


山「あんたゲイなのか？」


平「...中井さん、おい学級委員？」


中「ああ？なんすか」


観「それは日に日にエスカレートして」

＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿

　
　ﾊﾞﾀﾊﾞﾀ(スカートを扇いでいる)

平「えー」


　ｼｰﾝ(静かになる)


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山「雨、にもまけた」


平「けず」


山「風、にもまけた」


平「けず」


山「あつのなつさには勝った！」


平「うん、良かった..頑張ろうね」


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平「...！？」


観「この中にノーブラがいる」


観「いやそれよりこの状況どう回避する」


観「無視する、犯人を探す、隣の教室に黒板消しを借りに行く」


観「どれだ...教えてくれ三択の昭島」


昭「ｽｰｽｰ」


観「...あえて危険を冒してみるか」


平「へいへいへい、これ誰の〜？」


神「何やってんだよタレ目授業中だぞ」


遠「てめ、湘南乃風か！」


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平「じゃあここ、如月さん前に出て書いて」


　『ｽｰｽｰ』


平「如月さん？寝てないで書いて...」


　『あ？』


平「ここの部分なんだけど...」


　『ﾁｯ、だる...』
　(なんで私が...)


　『これでいいすか？』


平「はい、大丈夫。ありがとうございます」


　『...ｽｰｽｰ』


平「......」


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放課後 聖三島女学院


神「こんなかだとチャラ平助かな」


　『とろける平助は？』


遠「顔全体なんかとろけてる感じするもんね」


山「あ！セクハラゴム野郎！なんか質感ゴムっぽいよ」


阿「妖怪タレかっぱとか？」


遠「かっぱの平助」


海「あ、阿部さんﾎﾞｿｯ」


遠「なんだよ海老沢」


中「見て分かんない？うちら大事な話してんだけど」


海「い、いっしょに帰ろ」


神「え？あ、あたしと？」


海「い、いや阿部さんと」


神「はあ？なにそれ意味わかんない。なんで阿部ちゃんがあんたと帰んなきゃいけないわけ」


海「だってあまりんは俺の彼女だから！」


遠「あ、あまりんだって〜！ 」


山「阿部さん、海老沢と付き合ってんのか！？」


阿「違う違う、ないないない！」


海「俺はバレても平気だし、停学なんて怖くねえし」


海「あまりんしか見えねえし、見てねえし」


中「なにそれ公開プロポーズ？バッカじゃないの」


観「その夜、阿部あまりは家出をしました」

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