大好きな君たちと

kj ページ8

［kj］




背中から体温の温かさが伝わってくる。
そんなやることまでイケメンなんてずるいやん。

「ありがとぉな」

パッと身体を離して、冷蔵庫を開ける。
顔は向けられない。
絶対赤くなってるよな。


だって変やろ？
男に抱きしめられて真っ赤になるなんて。

自分からだったり、雑誌の撮影とかでわかってる時は大丈夫なんやけど、不意打ちはずるいて。


別にしょっぴーのことがそういう意味では好きなわけやない。


でもさ、君らだって好みのイケメンにバックハグされたらわかると思うねん。
それが片思いの相手でなくてもドキドキするやろ？
それと一緒。

つまり、恋愛対象になる相手なんよね。


気がついたら男性が好きだった。
周りにはかっこいいやつばかりで、同じ道を目指す最高の人たち。
距離も近いから、好きにならないように必死だった。
それも俺、惚れっぽいんよな笑

この世界で生きていくために、気持ちのコントロールして、女の子が好きだってさりげなくアピールして、隠してきた。


もうとっくに慣れたと思ったんに。
後からやってきた俺に優しくて、スキンシップも受け入れてくれる。
人見知りしてしまうことも、うるさくし過ぎてしまうこともあるのに全部全部笑ってくれる。


裏切るみたいになりたくない。
好きになっちゃいけん。


そう強く決めたんや。
それなのに、最近のしょっぴー...とめめもやな。
変なんよ。



☆☆

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