弐拾話 「辞メル」 ページ22
「マフィア如きで取り乱すか!仮令今ここが襲撃されようと俺が倒す!
あれをこうばしっと動きいい感じにぐっとやって倒す!」
説明ヘタクソ......
「(それだけ探偵社の危機って事だ......僕の所為で)」
敦は布団をぎゅっと握りしめた。
「ふん。奴らは直ぐに来るぞ。
お前が招き入れた事態だ。自分で出来る事を考えておけ」
国木田さんは医務室を出ていこうとする。
出る前に私たちに聞いてきた。
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「先刻から探しているんだが、眼鏡を知らんか?」
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「ブフォ...」
「笑うな!」
私はついつい吹き出してしまって、怒られた。
敦は
「先刻から頭の上にありますけど......」
と云った。
国木田さんは無言ですっと眼鏡をかけ直し、医務室を出ていった。
私は肩を震わせ、笑うのを堪えていた。
これがギャグセンと云うものか......!
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敦は着替えるらしく、私がずっと座っていたら頬を少し赤くし、出てもらえるかな?と云った。
何故かと聞いたらただ、恥ずかしいと一言。
何が恥ずかしいのだろう。私は前は普通に男の身体などみていたが。(織田作でね。変な意味じゃないよ!by,駄作者)
敦が着替えている時に、外から爆発音が聞こえてきた。
敦はその現場に向かうそうなので、気になったから獣の姿になり、敦の肩に乗って付いていくことにした。
ここで初登場狐(獣)!
敦は最初戸惑っていたけど、直ぐに私だと分かったようで走り出した。
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『皆殺しだッてよ』
『非道い......』
『軍警が言うにはマフィアの武闘派。その中でも凶暴な実働部隊『黒蜥蜴』って奴らの仕業だって』
『特殊部隊なみに戦闘術を持ち、しかも恐ろしく残酷だとか』
現場に集まっている一般人の話が聞こえてきた。
敦は何を考えたのか、とても深刻な表情をしている。
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敦は近くの電話ボックスに入った。
私は待っていろと云われたので、外で敦が終わるのを待っている。
敦の声は聞こえてくるけど、相手の声は流石に小さくて聞こえない。
「僕は探偵社を辞める」
そんな一言が聞こえてきた。
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敦はあの後、探偵社に戻り、荷物をまとめた。
敦が決めたのだから、私に止める権利はないけど、出来れば辞めてほしくない。
敦は非常口から出ていった。
最後に私に元気でね。と云うと、頭を撫で、出ていった。
途中で国木田さんとすれ違ったが、直ぐに走って行ってしまった。
大丈夫かな......
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船長 - 九尾と狐が大大大好きでサイコーでした。!これからもコーシンよろしくお願いします (2017年4月29日 16時) (レス) id: 8b9f7d7cc1 (このIDを非表示/違反報告)
三毛猫(プロフ) - サユキさん» 織田作に妹とか兄弟がいたらどうなるのかなぁと思って作った設定なんです!応援ありがとうございます! (2016年11月27日 22時) (レス) id: 42d9b51195 (このIDを非表示/違反報告)
サユキ - 織田作妹設定、最高です。何回も読みたくなりますね!応援してます。 (2016年11月27日 19時) (レス) id: af3a803923 (このIDを非表示/違反報告)
三毛猫(プロフ) - Chrisさん» あ、そうなんですね!教えて頂きありがとうございます!何せネットでチラッと見ただけだったので… (2016年11月5日 0時) (レス) id: 42d9b51195 (このIDを非表示/違反報告)
Chris(プロフ) - コメント失礼致します。英語の綴りが気になったので……。Trick 'BUT' treatです! (2016年11月4日 23時) (レス) id: 2c836ec423 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:三毛猫 | 作成日時:2016年7月9日 18時