【文スト】織田 作之助の妹は【太宰治】

拾陸話 「ナンタラゴッドハンド」 ページ18

その場に前はいなかった江戸川乱歩さんがいたので自己紹介をしておいた。


なんでも探偵社の要とのこと。



与謝野女医(せんせい)に谷崎さんを預け、今は寝ているそうなので、目が覚めたら治療をするそうだ。


周りの人たちが哀れむような目をしているのは気のせいだろうか......


ふいに敦が口を開いた。


「太宰さんはなんでそんな包帯ぐるぐる中途ミイラなんですか？」


あ、それは妾も気になっておった。


太宰さんはキリッとした表情で目を閉じ


「太宰は激怒した」


と云った。


敦が呆れたような目で太宰さんを見ている。


「はっはっは

安心したまえよ敦君。私は怒ってなどいない。

いつかは聞かれると思っていたからね。この



.



【封印されし神の手】(ジャッジメントイノセンスブラッディアルティメットエターナルダークネスカタストロフィーゴッド・ハンド)のことを！」


「完全にルビが迷子ですね」


「！まずい......右手が疼く！」

「え、大丈夫ですか。いろんな意味で」

「いけない！世界はまだ浄化されるべきでは____」


急にガバッと膝をついた太宰さん。


もう完全に中二病こじらせておる。



「ククク......太宰、抗うことはないよ。それが神の意志なのだから」




「なんかこの人のっかってきたー！！」



「な____なにッ、二人とも切支丹だったのか！？」





「国木田さん真面目に受け止めないで！」



「ふ...太宰さん。まだこの世界は浄化させない......この世は妾たち妖が支配するのだからな」


なんとなくのっかってみた



「Aちゃん！？君探偵社だよね！？支配しちゃダメだよ！！」




ぎゃーすか


ぴーすか



.




「いやあ、ツッコミがいるって新鮮ですね�。遊ばれてるなぁ

しかもAさんにまで」


「今までいなかったからねェ......国木田は素だけども

あの子もああ云うキャラっぽいねェ」


賢治と与謝野女医は呑気にお茶をしていた。




.



とりあえず




「乱歩さん可愛い...」


ギュッと乱歩さんに抱き付く


「あっ！！」

「おっと、フフン、君も僕の偉大さが分かった様だね」


「乱歩さんはこの世の正義......」

「フフン、そうだろそうだろ♪」


なでなでと妾の頭を撫でてくる乱歩さん。

身長的には妾の方が低い。


「乱歩さん！私のAちゃんを離してください！」

「太宰のではない。僕のだ。ねー、A」


ギュッと更に強く抱き付く




ほら、と云う乱歩さんと、発狂する太宰さんが見られた

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