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『今日、お肉焼いてくれはって、ありがとうございました。』
丈「あぁ、全然」
『楽しかったです。すごく』
丈「…それなら良かった」
右を向くと、優しく笑う先輩と目が合う。
ふと手元を見ると、線香花火が２本握られていた。
『先輩、それ…』
丈「一緒にやるか？」
先輩が片方をこちらに差し出してくれる。
『やります！…あ、勝負しませんかっ？先に落ちた方が負けってやつ』
丈「ええよ。」
ふたりで庭の隅っこに移動し、しゃがみ込む。
手に持った花火に火をつけた。
『…きれい……』
他の花火ほどの派手さはないけど、小さく静かに燃える線香花火はとても綺麗だった。
丈「…Aのおかげで、部が良い方向に向かってると思う」
藤原先輩がぽつりぽつりと話し出す。
丈「周りにええ影響を与えてくれるというか。俺も、もっと頑張らなあかんなって気合い入ったし。……勇気出して入部してくれてありがとうな。」
『…先輩』
真剣な表情の先輩と目が合う。
"わたしも何か言わな"と思うけど、言葉が出てこない。
みんなのはしゃぐ声が遠くなる。
丈「俺…」
先輩が何か言いかけたと同時に、２本の花火の火玉が同時に落ちて散った。
「『…あ』」
ふたり顔を見合わせる。
『…わたしのほうが、ちょっと長かったですよね？』
丈「いや、俺やろ」
どちらも負けを認めないので「じゃー引き分けやな」と先輩が笑った。
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雪(プロフ) - たみ子さん» たみ子さん☺️コメントありがとうございます🙏🏻✨️ギュンギュンしていただけて嬉しいです😍更新頑張ります💪🏻 (2022年11月23日 19時) (
レス) id: 01aa64d0d1 (このIDを非表示/違反報告)
たみ子(プロフ) - 初めまして！作品拝読しました！もう胸がギュンギュンします😭💕更新応援してます！ (2022年11月21日 10時) (レス) @page12 id: d3f29142ac (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：雪 | 作成日時：2022年11月19日 21時
