〇68 ページ20
『……さっき、中学のとき同じユーフォやった子に再会したんです』
丈「…うん」
『もう平気やと思ってたんですけど、顔見た瞬間いろんなことを思い出してしまって。怖くなったんです。
またあの時みたいに、みんなから"わたしのこといらん"って思われてたらどうしよう、とか…』
丈「……うん」
『でも藤原先輩と話してたら楽になりました。
あの時とはもう違うって思えたし。
今は純粋にこのメンバーでの演奏を楽しみたいです』
丈「…そっか」
わたしの言葉を最後まで聞いて、先輩が頭をぽんぽんっと優しく撫でてくれる。
頭をぽんぽんするの、藤原先輩の癖なんかな…
ドキドキするけど、心地よくて安心する。
丈「やっぱり、Aは強いな」
先輩が優しく微笑んだ。
丈「そろそろ戻るかー…
今からなら、まだリハ半分くらい参加できるやろ。
いけるか？」
『はい！』
わたしが力強く答えると、藤原先輩は立ち上がり、 「んーっ」と伸びをした。
ふたりで来た道を戻る。
リハ室の扉を開けると、みんなから「大丈夫？」と聞かれる。
『もう大丈夫です！心配おかけしてすみませんでした』
みんなの前で深くお辞儀をすると「謝らんでー」「よかった元気になれて」と言ってくれた。
前に座っていた謙杜くんと目が合う。
今まで見た中で１番の笑顔を見せてくれた。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 252人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
雪(プロフ) - たみ子さん» たみ子さん☺️コメントありがとうございます🙏🏻✨️ギュンギュンしていただけて嬉しいです😍更新頑張ります💪🏻 (2022年11月23日 19時) (
レス) id: 01aa64d0d1 (このIDを非表示/違反報告)
たみ子(プロフ) - 初めまして！作品拝読しました！もう胸がギュンギュンします😭💕更新応援してます！ (2022年11月21日 10時) (レス) @page12 id: d3f29142ac (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：雪 | 作成日時：2022年11月19日 21時
