〇13 ページ13
丈「明後日の新入生歓迎会でやる曲の合奏やねんけど。まあ、歓迎される側やし吹かんでええで。」
『あぁ…そうなんですね。あーびっくりしたぁ』
丈「すごい声出すからこっちがびっくりしたわ」
ふふっと笑う藤原先輩。
この人も相当イケメンなんよなあ。
つい見とれていると、先輩に「どした？」と聞かれてしまった。
『あ、えと、新入生歓迎会のときはなんの曲吹くんですか？』
丈「あぁ、これとこれ」
先輩がほい、と２曲分の楽譜を見せてくれた。
『あ、この曲ええですね！きっとみんな一度は聞いた事ありますもんね。もう１曲は…？』
ぱらっと楽譜を捲ると、題名のところに「初心LOVE」と書いてあった。
『人気ですもんね！絶対掴みはバッチリですよね』
丈「大橋が楽譜見つけてん。顧問と大橋と、あと２年の何人かで踊るらしい。」
『え、先生もですか！？』
丈「顧問が１番上手いって、ダンス指導の大橋が言うてたわ」
顧問の先生ってたしか、おじさん先生では…
キレッキレのダンスを踊る姿を想像して笑いそうになるのを何とか堪えた。
丈「じゃあ楽器はこれ使って。メトロとチューナーは部のやつ貸すわ」
『はい、ありがとうございます』
先輩に渡された楽器ケースを開いてみると、誰も使ってないとは思えんくらいピカピカに磨かれた、銀色の楽器が入っていた。
楽器を取り出し、抱きしめるように構えてみる。
ピストンを動かしてみると、懐かしい感じがした。
丈「とりあえず、この後出欠とったら基礎練やるから、３年２組の教室に移動。いける？」
『……はい』
そうこうしているうちに顧問の先生が来られて、いよいよ部活が始まった。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 238人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
雪(プロフ) - レモネードさん» レモネードさん！コメントありがとうございます…！そんなふうに仰っていただけて嬉しいです♪吹部に所属されてるんですね！これからも楽しんでいただけるように更新頑張ります◎ (2022年11月17日 21時) (
レス) id: 01aa64d0d1 (このIDを非表示/違反報告)
レモネード - めちゃめちゃ面白くって、スクロールする手が止まりませんでした！！私も吹部に所属しているのでこういう設定はとても嬉しいです！更新楽しみにしています！ (2022年11月17日 21時) (レス) @page46 id: 2a81c5c52d (このIDを非表示/違反報告)
米山瑞稀 - なにわ男子 (2022年11月17日 20時) (レス) @page1 id: d103d0e008 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：雪 | 作成日時：2022年11月15日 14時
