Stories⑨ (ページ40)

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２人で仲良くページ40

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渡辺

『さむぅ、、、』

仕事からの帰り、Aと２人で電車を待つ

今年も気付けばもう１１月

昼間は暖かいけど夜になると一気に寒くなってきた

Aが寒い寒い、言うから手を繋いで
俺のコートに手をつっこめば

『ふふ、あったかーい』

って、全く可愛いな、、

しばらくして電車が来て乗り込む

満員電車ってほど混んではないけど
椅子は埋まっていて座れない

端の方へ行き、Aを壁側にして立つ

２人で電車に乗るなんて久々で

学生時代のことを思い出す

スカートの短いAが痴漢されないように
毎日必死だったなーとか仕事で疲れて２人して
寝過ごして「起こせよ！」って喧嘩したなーとか

そんなことを思っていれば

『あ、見てみて！』

渡辺「ん？」

ってAの視線の先を見ると

窓から綺麗に光るイルミネーションが見える

　

『もう、クリスマスだね、、』

渡辺「あー、もうそんな時期かー」

『うん、綺麗だね』

渡辺「な、」

お前のが、綺麗だよ

なんて言われたら女の人は喜ぶんだろうけど

俺には小っ恥ずかしくて言えないな、、

だから「混んできたから」

って理由をつけて
Aの腰を少し引き寄せてみれば

『ふふ、ありがと』

って笑うAが本当に可愛い

そんな事をしてたら近くの席が空いて一緒に座る

『やっと座れたね』

渡辺「少し寝てたら？起こしてやるから」

『もう少しだし、起きてるよ？』

渡辺「いいから、な？」

『分かった、じゃあ、、』

って俺の肩にもたれて寝始めたA

電車の揺れが心地良くて

気が付けば俺も寝てしまったらしい

渡辺「やべ、、寝ちゃった」

あ、、しかも駅過ぎてる

渡辺「、、、A」

『んー、、着いた？あれ、通り過ぎてる？』

渡辺「ごめん、俺も寝た(笑)」

『もうー！』

渡辺「ごめん、ごめん(笑)」

『次で降りて歩いて帰ろ？』

渡辺「、、、まじでごめん(笑)」

『いいよ(笑)私も寝てたし(笑)
あ！着いた！降りよ～』

って俺の手を引いて電車から降りる

改札を出て駅前にあるAの
好きなパン屋に寄ってから家に帰る

まぁたまにはこんな日もありだな

って呑気なことを考えている間に

電車でAが俺の肩にもたれながら
２人で仲良く寝ていたって遭遇が上がって
ＳＮＳは大荒れしていたらしい(笑)

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