いとこは声優の下野紘でした(長編ver)

悪夢 ページ44

私はもう通うことのない大学を後にし、晩ご飯の買い物をして帰った。





夕方になり、晩ご飯を作って紘兄の分はラップをして1人で食べ、暫くして携帯が鳴って見てみると非通知だった。


誰…？
とりあえず出てみるなり『ひろたんが汚れる！一緒にいるな！』とだけ言われ切られた…






な、何…？






それから私の悪夢は始まった。






あれから引っ切り無しに電話が鳴り続け、全て紘兄から離れろと言った電話だった…
メールまで来るようになり、私は嫌になって電源を切った。



23時過ぎ、紘兄が息を切らして帰ってきた。


A「どうしたの？」

下野「どうしたの、じゃねーよ！！何で電話繋がらないんだよ！事故にでもあったのかと思って心配したじゃねーか！！」

A「あ…ごめんなさい……電源切ってたから…」

下野「何で？」

A「言えない……」

下野「何で？」

A「何でも……」

下野「……俺が心配してあれだけ急いで帰ってきたのに…？」

A「……ごめんなさい…」


俺は一つため息を吐き……


下野「はぁ…何があっても怒らないって約束する。だから話して？ずっと電源切られてると困るし…」


言わないと絶対寝かせてもくれないと思い、話すことにした。


下野「……そっか…暫くオフがないんだけど、次俺がオフの日は予定入れないこと。いい？」

A「はい…」

下野「何もなくて良かった……」


俺はAに何もなくて安心してAを抱きしめた。

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