いとこは声優の下野紘でした(長編ver)

馬鹿だ… ページ31

下野side


はぁ…
何であんな態度取ったんだろ…
多分話してくれようとしたのに今は聞きたくなかった…
そんな悪魔な俺がいた。
俺って素直じゃないな……




翌日、俺は仕事が早くからある為2人分の朝食を用意し、Aの分はラップをしてAを起こさず先に食べる。


A「ぁ…おはよ。今日は早いんだね…」

下野「あー…早くに収録があるから。ごめん、もう時間だから…いってきます」

A「いってらっしゃい……」


別に喧嘩してるわけじゃないけど、なんか気まずく俺は早めに家を出た。





俺は今日一緒に収録の紀章さんに相談してみることにした。


下野「おはようございます」

谷山「おーしもんぬーおはようさん。ん？どうした？元気ねーなー」

下野「あの、ちょっと相談があるんですけど…」


俺は粗方説明をし、どうしたらいいか聞いてみる。


谷山「んーまず女に経験あるかとか普通聞かねーよな(笑)」

下野「……だって…」

谷山「だってじゃねーよ。そこはお前が気利かせろよ」

下野「どうやって？」

谷山「高校に一回付き合っただけなんだろ？で、ヤらせてくれなかったんだろ？んなもん経験ないに決まってんだろ？もう少し想像力豊かーに」


飲み物買いに言ってくると言い残して楽屋を出て行った。






俺、馬鹿だ……
紀章さんの言ってることは正しいのかもしれない……
Aになんてこと言ったんだろう……
帰ったら謝ろう……

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