いとこは声優の下野紘でした(長編ver)

物音 ページ17

梶「大学楽しい？」

A「はい！楽しいです。日ナレでレッスンしてるときも楽しいです！先生は厳しいけど少しずつ紘兄やゆうたんに近づけると思うと自然に頑張れちゃうし」

梶「ふふっ可愛いね(笑)」

A「えっ？！か、可愛くなんかないですよ……」

梶「Aちゃんって下野さんのファンなんだっけ？」

A「えっ？あ、はい…最初はファンでした…」

梶「ん？最初は？今は違うの？」

A「あの…紘兄に言わないですか？」

梶「うん、約束する」


私は少し言うのを迷ったけど、相談してみることにした。


A「この前紘兄の寝言聞いちゃったんですね…？」

梶「うん、寝言ね(笑)」

A「その寝言がA、好きって……」

梶「ゴホッ、ゴホッ…」


俺は寝言の内容にビックリしてビールが気管に入り噎せた。


A「大丈夫ですか？」

梶「大丈夫…で…？」

A「で、あの…あたし最近…紘兄のこと……好きに、なっちゃって……」

梶「ふ〜ん。好きにねー…ん？好きって言った？！」




ガタンー
ゴロゴロー


私たちは物音が聞こえビックリした。


A「な、何？何の音？！」

梶「玄関から？……もしかして…」


俺はリビングのドアを開け、見てみると下野さんが驚いた顔をして立っていた。
床にはビールが転がっていた……

恋人→←来客

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す