霜月 ページ21
.
とある木曜日。
〈 それでは今日のお天気です！
今週、週末にかけては
厳しい寒さが続くでしょう ....
さらに明後日は雨が降る見込みです 〉
ん.....いま何時だ ....？
昨夜、眠気に負けてテレビをつけたまま
眠ってしまったよう。
『うわ、遅刻する』
バタバタと支度をして、家を飛び出した。
大学の中で大体一回は�霤沈萓犬鵬颪Δ里法�
今日は何故か姿を見なかった。
まあ、そんな日もあるか。
いつもと変わらない授業を受けて、
春と一緒に美味しいお蕎麦屋さんに行った。
すっかり寒くなってしまった19時50分。
すぐ20時になるから、と図書館前で待つ事にした。
空を見上げたら、
たくさんの星が煌々と並んでいる。
星を見ると必ず思い出す言葉がある。
「あの星達は、何百年、何千年と今この瞬間、
この地球に辿り着いとる訳やん。
この瞬間の光はいつ、誰に何を伝えようと
しとんのやろ、って思う、」
諸事後、大きいベッドにふたりで
寝ている時にそんなことをつぶやいていた。
先生は時々、不思議なことを言う癖がある。
それは、天然で言ってるのが大半なんだけど、
ごく稀に、考えさせられるような事も言うんだ。
時計の針はを20時30分を指している。
いつもなら遅くても20時10分には来るのに。
先生にLINEも送ってみた。
返信はもちろん既読もつかない。
大丈夫かな ...
嫌な予感がした。
でもこれが先生の真髄を知ることになる前ぶれだった。
.
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 111人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：みっこ | 作成日時：2021年12月4日 0時
