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「んー。さみぃ」
いつの間に窓なんて開けたんだよ。
ふと、春の冷たい風が俺の頬に刺さった。
「空気の入れ替えしようと思って」
まっすぐな目。
濁りを知らない澄んだ瞳が、俺をじっと見つめている。
「…ねみぃ、」
俺はその瞳が逃れるように、そっと窓の方へと視線を移すと、ひらひらと踊るカーテンに手を伸ばした。
「昨日さ…」
建ち並ぶビルの数々。
そこに反射した朝の光。
透き通るような鳥の囀りと、
忙しなく行き交う人の波。
こんな清々しい青空の下、俺の中には分厚い雨雲がずっと雨を降らせている。
「俺、昨日…、」
振り向いた先に映る、ギョンスの背中。
俺の机をただじっと見つめて、何も言わずにそこに立ち尽くす、小さい後ろ姿。
「なに、見てる…？」
聞くつもりなんてなかった。
呟くみたいに零した言葉。
瞬間、ギョンスの肩が少しだけ揺れたように感じた。
ほんの僅かな動揺。
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zuyugo(プロフ) - こんばんは(^^)いつも楽しみにしています、続きがいつも気になります…！切ない感じが大好きです！応援してます(^-^) (2019年1月29日 20時) (
レス) id: 53905cc901 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：るるり | 作成日時：2018年12月12日 14時
