今日:7 hit、昨日:4 hit、合計:12,509 hit
小｜中｜大
111 ページ12
・
「着きましたよ」
運転手さんの声でハッとして目が覚めた。
『あ、すいません』
危ない、私もベクの寝顔につられてすっかり眠ってしまっていた。
慌ててバッグから財布を取り出し、今日初めて対面する小銭に懐かしささえ覚える。
支払いを済ませ隣のシートを見ると、ベクはまだ夢の中だった。
“ さよなら ”ぐらい言っておきたかったけど、なんだか起こすのに気が引けてしまい、開きかけた口を結んだ。
今日のお礼はメールで伝えることにしよう、そんなことを考えながらタクシーを降りる。
それでも一瞬、ベクの声が聞こえた気がして後ろを振り返ったけど、それはただの勘違いだったらしい。
夜の静けさと揺れる街灯の中、もうタクシーは見えなくなっていた。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 124人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「K-POP」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
zuyugo(プロフ) - こんばんは(^^)いつも楽しみにしています、続きがいつも気になります…！切ない感じが大好きです！応援してます(^-^) (2019年1月29日 20時) (
レス) id: 53905cc901 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：るるり | 作成日時：2018年12月12日 14時
