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閉店3分前。
裏の仕事を終わらせ戻ってきたリン君が、「あとは俺がやるんで、今日は早く帰ってください！！」と私とギョンスさんを店から追い出した。
顔を見合わせて、私たちはまた笑った。
「送ります、もう遅いですし」
彼が、そう言って歩き出す。
その三歩後ろを、私が歩く。
『今日は星がよく見えますね…』
見上げた空は、数え切れないほどの星の光で埋め尽くされていた。
「危ないですよ、上向いて歩いてると」
いつの間に私の隣を歩いていたんだろう。
街灯の、そのほんの僅かな光に照らされた彼の横顔が、とてつもなく綺麗だ。
今朝、ヒールかスニーカーで迷ったけど、やっぱりスニーカーを履いてくるべきだったと思った。
ふらつく足取りの中、その横顔に見惚れて足を踏み外さないか、私はひやひやしながらコンクリの階段を降りた。
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作者名：るるり | 作成日時：2018年4月28日 12時
