こんな人生って (ページ48)

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健「すまんな〜うっさいねん、あいつら」

「いえいえ、ハハハッ」

ま、飲んでると
みんなあんな感じになるよね

健「2人はこれからどこ行くん？」

莉「呑み行きまーす！」

健「おぉ、和味か！」

莉「正解！アハハッ」

「安定のね、ふふっ」

久しぶりに会って、といっても数日ぶりだけど
休暇中にたまたま会うと思っていなかったから
なかなか話が弾んでいた

するとガラガラガラと
また居酒屋の扉が開き

？「健ちゃーん、俺ぇ…え、Aちゃんじゃん」

名前を呼ばれて声のした方を見ると

健「おう、たまたま会ったんや」

臣さんじゃん

臣「え〜莉沙ちゃんもいる」

莉「臣さんもいたんだ〜！」

健「なんか俺ら揃ったな」

会いたくなかったけど
会えて少し嬉しい自分がいる

やっぱりかっこぃぃ…………

臣「なにしてんの？」

莉「これからAと呑みに行くんです〜」

臣「へ〜そうなんだ、いいね！」

いつもよりテンションが高い臣さん
アルコールのせいかな

健「次あそこの店やゆうてたで」

臣「あ〜うん」

すると、

？「臣ぃ〜」
と、これまた開いた扉から出てきたのは女の人

女「誰？この子達」

健「会社一緒やねん」

女「へぇ〜」

臣さんの名前を呼んで
臣さんとの距離が近いこの女の人

あの時臣さんの隣にいた女の人、彼女ではない

間違いなく違う

女「次行くんでしょ？」

行こうよ、と臣さんの腕を掴んだ

臣さんの彼女と
なんとなく雰囲気は似ている気がする

臣さんのことを好いているのだろう

臣「先行ってて？」

女の人を見て優しくそう言った臣さん

女「え〜一緒に「後で行くから」

そんな優しい目をして女の人に言うなんて
勘違いすると思うのだが…！

なんて、ことは私が言える立場じゃないから
心の中だけで叫んだ

莉「あのぉ私たちもう‥行こう、か？な？」

ね？と私を見て
完全に気を遣って言った莉沙

「あぁ…」

臣「待って待って」

そう言って私たちを引き留めた臣さんは
隣にいる女の人の手を引いて
あのお店行ってて？と次のお店の方に促した

女「もう〜来てよね！」

臣「分かった分かった」

諦めたように女の人にはこの場を去って
お店の方に歩いて行った

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