こんな人生って (ページ44)

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10回戦の戦いを終えた頃

「ねぇ、おかしいって」

隆「Aちゃん、どうぞ」

と、またまたショットグラスを渡された

はい、現在
10分の7で私が飲んでます

残りの3杯は莉沙で
男たちは無傷

おかしくない？

「このコントローラー壊れてるんじゃない？」

隆「新しいです」

私の言い訳も虚しく
速攻スパッと隆二さんに斬られた

「隆二くん♡」

隆「うわ、聞いた？隆二”くん”だって」

莉「Aがデレデレしてる〜かわいい〜」

「じゃあ莉沙♡飲んで♡」

莉「やだ♡」

冷たい人間ばかりだ…

と、次に目が合ったのは剛典くん

「剛典くん♡」

岩「なに？」

剛典くんは優しいから…ね？
飲んでくれるよね？

「酔い覚めちゃったんじゃない？」

岩「そんなことないよ」

「いやいやいやいや」

と、期待を込めて
そ〜っとグラスを差し出すと

岩「代わりに何してくれるの？」

お、鬼…！
1番鬼な返し！！

「あ〜代わり？」

岩「うん、お返し」

隆「ハハハッ交換条件！」

莉「なんでもします！」

勝手に返事をした莉沙にうるさい、とひと睨みし
また剛典くんに視線を戻した

「えっとぉ…」

私が何を言うのか期待している表情の
莉沙と隆二”くん”

そして特に表情の読めない剛典くんが
こちらを見ている

「…やっぱり自分で飲む」

そう言って
口元に持っていこうとした時

剛典くんが立ち上がり
私の手を掴んで
お酒を自分の口に流し入れた

突然のことにポカンと見ていた私

岩「貸しね」

「え、」

莉「やだ〜イチャイチャしてる」

「…してないわっ」

隆「やだ〜」

隆二くんまで！
莉沙の悪いところ感染しちゃってる

「次！次は絶対負けない！」

岩「そのセリフ4回目」

「よ、4度目の正直だよ！」

隆「正しくは3度目ね」

莉「もうやめときな〜」

とりあえず男たちが負けるゲームない？

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