こんな人生って (ページ43)

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ドキッ

その真剣な眼差しから思わず目を逸らした

正直、
まだ臣さんに対する心の整理がついていない

でもこのまま剛典くんを好きになれば…

結局相手を利用しているのは私だ

莉「ねぇねぇ、ゲームしない？」

どこにいたのか、
リビングにやって来た莉沙と隆二さん

岩「スイッチ？隆二また持ってきたのかよ」

莉沙の問いかけに
立ち上がりながら返答した剛典くん

隆「やるでしょ〜！」

莉「あれ、Aは？」

岩「ここで寝てる」

と、ソファで莉沙から死角になっていた私を指さした

え、寝るの〜？！と
寝転んでいる私に覆い被さってきた莉沙

「うわ、おもっ」

莉「誰が重いって？」

と、私の横腹をくすぐり始めた

「待って待って待って！！！無理無理！！！」

莉「ごめんなさいは？」

「ご、ごめんごめん！」

隆「アハハ、仲良しだな〜」

岩「ソファから落ちるよ、ははっ」

莉沙から解放され座り直すと
はい、と隆二さんにスイッチのコントローラーを渡された

ゲームまで用意してくれるなんて
準備が良すぎる

莉沙も私の隣に座り
隆二さんと剛典くんはソファを背もたれに床に座った

「私ゲームしないから分かんないんだけど」

隆「大丈夫大丈夫」

やったことあるでしょ？と
取り出したのはマリオカート

「うわ、懐かしい！小学生の時してた！」

隆「まあまあ昔だね、あはは」

これならできそう！！

岩「Aちゃん、おそ」

3人がゴールした今
私だけまだ走ってます

「なんでみんな速いの」

莉沙もなんでうまいのか意味わかんないんだけど

「ゴーーール！」

隆「はい、Aちゃん負けたので一気にどうぞ」

そう言って渡されたショットグラス

「え、なに？そんなの言ってた？」

並々にお酒が入ってるじゃないか

隆「今思いついた」

ちょっと待ってよ、先に言ってよ！
そしたらもっと頑張ったじゃん！

すると
一気！一気！、と横で煽り始めた莉沙

なかなかひどい友達だわ

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