こんな人生って (ページ42)

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マシュマロ〜、と袋を漁って
取り出した隆二さん

隆「割り箸にぶっ刺すのでいい？」

「うんうん」

なんでもいい
指にぶっ刺してでも焼くよ

はい、と渡された割り箸を2つに割って
マシュマロを刺して網の上で炙った

剛典くんもいるかな？と思い2つ

隆二さんも莉沙にあげるのか2つ

「できた〜」

隆「Aちゃん、うまいね」

「ふふっ」

マシュマロを2つ持って
椅子に寝転んでいる剛典くんのところに行くと
私を見て座り直した

岩「あ、くれるの？」

「うん」

ありがとう、と手を出してきた

けれど

「あ」

岩「ん？」

「あーん」

私が言いたいことを察したのか
ふふっ、と笑って口を開けた剛典くん

マシュマロを口に入れると
パクっと食べた

「美味しい？」

岩「うん、美味しい」

「ふふっ」

岩「Aちゃん酔ってるでしょ」

「んーん」

岩「嘘、あーんとかする子じゃないもん」

「するよ」

岩「目もトロンってしてるし」

「元々だよ」

岩「嘘つき」

「あっ、マシュマロ美味しい！」

岩「うわぁ、わざとらしい〜」

「ふふふっ」

全てお酒のせいだ

その後も食べて喋って飲んで喋ってを繰り返し
片付けをしてコテージに戻った

あ〜お腹いっぱい、と
備え付けのソファに寝転がると、
私の目の前にしゃがみ込んだ剛典くん

岩「眠たい？」

「ん〜〜〜」

眠たいような
楽しくてまだ寝たくないような

なんて答えようか悩んでいると
ん？と首を傾げて、私を不思議そうに見ている

「一緒に寝る？」

これもお酒のせい

岩「…馬鹿」

「馬鹿だもん」

岩「そんなこと誰にでも言うの？」

「ううん、剛典くんにだけ」

そう言うと、
剛典くんの口角が少し上がったように見えた

ずっと合っている目

なんか……剛典くんに触れたい………

剛典くんの顔に触れようと腕を伸ばした

あと数センチ

けれど、その手は
剛典くんに触れることなく掴まれてしまった

なんで？という気持ちを込めて見つめると

岩「俺、本気にするよ？」

いいの？
と真剣な眼差しが返ってきた

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