こんな人生って (ページ12)

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次の週

課「じゃあ、今日からまた登坂も仲間に入れて
頑張るぞ！！」

よろしくお願いします、と
みんなの前でお辞儀をした臣さん

先輩から聞いた話だと
臣さんはやっぱり仕事のできる人らしい

健「Aちゃん、ごめんやけど
俺今から外出せなあかんなったから
分からんことあったら他の人に聞いてや」

「あ、そうなんですか？了解です」

朝から上司のお供を
しなければならなくなったらしい

大変だ…
お疲れ様です

だんだん仕事にも慣れて
1人でこなせるようになってきたから大丈夫だろう

AM11時

って思ってたのに
これはこっちで良かったっけ？

なんでこういう時に限って
健さんいないのかなぁ、もう

誰に聞こうか
誰か暇な人…と先輩たちをジーッと観察

みんな忙しなく動いていらっしゃる…

臣「なにキョロキョロしてんの？」

と、後ろからまさかの救世主…！

「臣さんいいところに」

臣「え、怖いから逃げよ」

頼み事をされると察したのか
逃げようとした臣さんの腕を捕まえた

「ちょっと、意地悪ですよ！」

臣「ははっ、なんかAちゃんいじめたくなるんだもん」

“もん”！！

そんな爽やかスマイルで
語尾を”もん”にしても許しません！

臣「ごめんごめん、なに？」

というか臣さんに聞いて分かるのだろうか

正直どんな仕事をしているのか知らない

「これってここで良かったでしたっけ？
って分かります？」

と聞くと、私の後ろからパソコンを覗いた臣さん

綺麗なお顔が真横に…
なかなかの近さに頭の中が仕事どころじゃなくなる

これは真正面しか向けない
横を向いてはいけない

………臣さんに聞くんじゃなかった……

臣「わかった？」

突然の問いかけにハッと意識が戻り
え？と横を向いた私

臣さんも私を見ていた

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