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「ミヅキ?」
遠くの方からでもその姿は誰か分かっていた。
俺の声にハッとして長い髪を耳に掛けたミヅキは
Aを見て新しい彼女?と不機嫌な顔する。
「友達だけど。てかなに?」
「子犬。相性どうかなって気になって」
そう言ってミヅキはAが抱いてくれたミンの鼻を軽く撫でた。
「もしかして紫耀にミンを譲ってくれた方ですか?」
何も知らないAの発言にドキッと心臓が痛む。
ミヅキはそんな俺とAの言葉に表情を一変させた。
「なーんだ、紫耀まだあたしのこと好きなんだ」
何も言えない俺を不思議そうに
Aが見上げてるのが横目に分かる。
ドクドクとドロっとした血液が体を駆け巡っていく。
「この子ね、いつまで経ってもあたしの事が忘れられないの。可愛いでしょ?」
「紫耀?」
「ミンってね、あたしのあだ名なのよ。もう本当何年経っても紫耀の愛は重いんだから、ねー?ミンちゃん」
違う、
もうとっくにお前のことなんて忘れてるんだよ。
なのにこの人を拒絶する言葉が出てこない。
「あの。おばさん大丈夫ですか?」
「は?おばさん!?」
「はい、高校生相手になんか気持ち悪いですよ」
淡々と罵倒するAに対して
ミヅキの顔が徐々に赤くなっていくのが分かった。
この人を忘れられた理由がようやく分かった。
俺はこんな人より今隣にいるやつの方が‥‥
「この餓鬼!誰がおばさんよ!」
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ふてぃか(プロフ) - 紫耀くんとくっついて欲しい 、 (2019年10月13日 16時) (レス) id: 6381a07ad2 (このIDを非表示/違反報告)
名無し2580号(プロフ) - 紫耀くん、もっとエンジン吹かしちゃえ! (2019年10月10日 23時) (レス) id: 0efd09d6a0 (このIDを非表示/違反報告)
さえ(プロフ) - 我慢できずにコメント失礼します!!これは長期戦でしょうか?!ですよね!?最高です(T . T)わたし自分の作品最近行き詰まってて本当にこの作品に癒されてます(T . T)これからも楽しみにしてます、! (2019年10月10日 22時) (レス) id: 73079acea1 (このIDを非表示/違反報告)
都(プロフ) - いつも読ませて頂いています。今回も切ない(T-T)でも私はやっぱり岸君と結ばれて欲しいです。月城さんの思うツボなんて悲し過ぎるし。 (2019年10月9日 23時) (レス) id: 4102c61a44 (このIDを非表示/違反報告)
名無し2580号(プロフ) - もう、これは、わたし、紫耀くんと、くっついて頂きたいです。笑 (2019年10月9日 23時) (レス) id: 0efd09d6a0 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:みょん氏 | 作成日時:2019年10月4日 23時