【ヘタリア】え、私の性別…気づいてなかったの?【逆ハー】

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目線をそらした彼女の今の脳内を見てみよう。




『…………っ。』




なぜ私が居るのにかまわず脱ぎ始めるの…。


もしかして、他国の方々は混浴が普通?


イギリスさん、「かっぱ」って言ってたな…



誰なの…どちら様なの……?


イギリスさんの彼女さんなら、私と入ったらいけないでしょ。


いえ、彼女さんじゃなくても、異性のかたと入浴なんてっ…!!


あと、イギリスさんだけではなく


アメリカさん、私の存在に気づいていないだけですよね。



きっとそうですよね、私の存在感がないんですよね?


だから平気で服を脱ぐんですよね。



それとドイツさん…あなたと言う方がなぜ!?


これも文化の違いなのですかっ!?


私の文化がおかしいのですか!?



脳内ではパンパンになるほど考えているA。


その間に男等は彼女に「何固まってるんだい?」


と話しかけたのだが


残念、今の彼女に声が届きません。


そっとしておこうと変な気遣いをして


彼らはバスルームへとお先に入った。




「いっちばんのり〜!!ヒャッホー☆」


「バカっアメリカ、走るな!ケガするぞ!?」


「あー…まったくだ」



『えっ、、』




アメリカの叫びに我に返ったA。



驚いたせいでうっかり彼らの方を見たが


ご安心を。ちゃんと腰にタオルを巻いています。




『私も入るべきなのかっ……』




意を決して、彼女は服を脱ぎ


大きいタオルを体に巻いてバスルームに入った。


先に入っていた男グループは


体を軽く洗って、湯に浸かったところだ。




「お、やっと来た。遅かったんだぞ!!」


「体冷める前に早く入れよ。……って、別にお前のためじゃないからな!!見てるこっちが寒いだけだ!」



「ん？A、タオルの巻き方可笑しくないか?」




ドイツの疑問は大いにわかる。


だって、男が胸を隠すようにタオル巻いてる人いますか?


いたとしてもテレビに映るリポーターくらいだろう。



そんなドイツの疑問に気づかない彼女。


あと、胸を隠すと言っても、彼女はペッタンなのだが…。




『あの…その……私の文化では…さすがに腰で巻くのはっ…』


「そうか…文化が違うのでは仕方ない。気軽に入ってくれ。」




と、この様に


ドイツ達は「Aの文化だと、男性も胸まで隠すのか」と勘違いし



またAは「他国の文化だと、混浴が普通で、女性も腰にまくのか」と勘違いした。



すれ違いが多すぎて


ますます勘違いを深めていくのであった。




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