【ヘタリア】え、私の性別…気づいてなかったの?【逆ハー】

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『ここが…日本さんの……』




日本の家に着き、玄関の前で立ち止まるA。


まだ経済発展したばかりの彼女にとって


家を見ただけでも分かるくらいの


日本の偉大さに腰を抜かす。




「お邪魔するぞ!」


「はい、いらっしゃいませ。」



「ドイツ〜A〜、俺先に入っとくよ〜」




慣れている男性達は次々と玄関に入っていく。


彼女も遅れて入る。




『ぁ……………。』




初めての畳みの香りに、胸を躍らせる。


だが、その感情は彼女の顔に出ない。



みんなが客間に行くのをAが追おうとした時


日本が彼女を「すみません」と呼び止めた。


敬語組が会話を始める。




『はい、なんでしょうか?』


「あの、実は今…客間は掃除ができていなくて…」



『皆さん入っていきましたが…?』


「今から止めに行くつもりです。遅いですが…」




どうやら日本はみんなに遠慮して


声を張って注意しなかったようだ。



元々消極的な彼だ。


瞬時に言えなかったのは仕方ない。




『それで、私は何をしていれば?』


「そうぜすね……、掃除が終わるまでお風呂はいかがですか?沸いてますから。」



『なるほど…承知しました。』




「なるべく早く片付けますね」と、苦笑いで日本は言い、その場を離れた。



Aは先程彼に指された「風呂場」の札を見て


そちらに向かった。



Aにもお風呂に入る習慣があるようで


なれた足取りで更衣室に入る。




『やっぱり広い…』




部屋を眺めながら服に手をかけようとしたとき


ドタドタと足音が近づいてきた。




「お、懐かしいな…。河童と入ったんだっけな…」



「オンセンっ、とぅるっふー☆」


「ふむ。日本の風呂はいつ来ても良いな。」



『え…………』




いきなり同じ更衣室に入ってくるイギリス、アメリカ、ドイツに


唖然として立ち尽くすA。



そりゃそうだろう。



女性がいるのに関わらず


男性どもは服をお構いなく脱ぎ始めるのだから。



さすがの彼女も視線をそらす。


勘違いからきた災難が


彼女をまた困らせる。




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