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会議は終わったことになって、みんな部屋を出ていく。
その時イタリアがAを呼び止めた。
「ねぇねぇA、俺ら今から日本ん家に行くんだけどさ〜」
イタリアは手振り身振りをしながら、一所懸命に彼女に伝える。
「Aも行かない〜?」
『…そちらで何をするのですか?』
「え?うーんと、Aの祝宴!!」
『……祝宴?』
イタリアの大きな声と共に
廊下からドガドガと音が響いた。
どうやらさっきのメンバー達が
イタリアの発言にずっこけたみたいだ。
イギリスはバカバカ喚く。
フランスは呆れた様子。
日本はしょうがないと諦めて
ドイツは叫びたいことをグッとこらえた。
ロシアは威圧を出す。
中国もアーだコーだ喚く。
あのエンターテイメントにうるさいアメリカは
深いため息をついて言う。
「ちょっと君、サプライズが台無しじゃないか!!」
「全くあるよ…!!」
皆も続けてイタリアを攻める。
イタリアはシュンと肩を落とす。
もう止めてあげなよ…みんな…。
くるんが瀕死状態だぞ…。
『あの、サプライズとは…その祝宴のことですか?』
「はい。そうなんですが…」
「イタリアが秘密を率直に話すとは…」と、ドイツはふつふつと怒りがわいてくる。
…その怒りはわからないことは無いが
とAは思い
イタリアをフォローする。
『でも…まだ私は会場のこと知りませんし、ちゃんとサプライズになると思いますよ。』
「「あ…」」
ずっこけた彼らは
Aの言葉に「それもそうか」と納得して
少しずつ怒りが収まる。
イタリアも彼女のフォローが嬉しくて
胸を打たれた。
その勢いで「さぁ行こう!」と彼女の背中を押し
彼女と共に廊下を進んでいく。
『私は何も準備して無いのですが…』
「ヴェ、大丈夫だよ!なんとかなるって〜」
『なんとかなりますか?』
「大丈夫大丈夫〜」
Aとイタリアの後を追いながら
他のメンバーは胸をなでおろしていた。
「よぉし、日本ん家にレッツゴーだぞ!!」
「そうですね…」
「お兄さん、今日はワインいっぱい飲んじゃおっ。」
「俺もエール飲むか…」
「俺はジョッキを持参しよう…」
「僕ウォトカもっていこ〜」
「皆さん、やけ酒ですか…」
*
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なつ子(´∀`*)(プロフ) - キモオタク(新)さん» ご愛読ありがとうございます!!感動、、!!良かったぁ…すごく嬉しいです、、( ; ; )頑張った甲斐があります!!ありがとうございます^^ (2023年3月26日 13時) (レス) id: d602a3f9b3 (このIDを非表示/違反報告)
キモオタク(新)(プロフ) - 今更ながら読ませていただきました!とっても満足する完結の仕方で感動(?)しました!本当に連載お疲れ様でした!! (2023年2月25日 17時) (レス) id: b2377fe342 (このIDを非表示/違反報告)
なつ子(´∀`*)(プロフ) - いちご(OvO)さん» ありがとうございます! では早速拝見し、貼らせていただきますね^^ (2016年8月6日 11時) (レス) id: 7888d27ae5 (このIDを非表示/違反報告)
いちご(OvO)(プロフ) - できました!夢主! (image:http://uranai.nosv.org/uploader/common/8/2/d/82dbefcf1d9dcaab907d92121ae979c9.jpeg)お願いします! (2016年8月5日 23時) (レス) id: d73306861c (このIDを非表示/違反報告)
なつ子(´∀`*)(プロフ) - あすか@仏領で靴下で英領(浮上増量中)さん» コメント、本当にありがとうございます(^▽^*) パソコンぶっ壊れそうなんですか!?大変ですね(涙)…まさか…キャラ達の萌えが影響してるんじゃっ…!?((呪 はい!絶賛公開中でございます!私も久しぶりに見たので萌え逝きそうです…(笑)(…搬送!?) (2016年4月27日 7時) (レス) id: 8f2180ecf2 (このIDを非表示/違反報告)
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