【ヘタリア】え、私の性別…気づいてなかったの?【逆ハー】

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ロンドン。


どこを眺めてもかっこいい紋章があり


レンガ造りの建物が似合う。



そんな街を歩き、イギリスの家へと向かうAに


悲劇が起きてしまう。




『そんなっ、、』




ぽつりぽつりと降る小雨から


次第に雨は強くなり、彼女の身体を濡らす。


彼女は雨なんて降るとは思っていなかったため


傘は持っていなかった。



なんとかしのごうと店の屋根で雨宿りするが


予報によるとまだ降り続けるらしく


早く彼の家へ行かなくては


半日が何もできずに消えてしまう。



びしょ濡れで傘を買いに店に入るのは気が引けるので


仕方なく雨の街を走りぬきようやく到着した。



来ていきなりシャワーを貸してもらうと言うのも気が引けるが


イギリスは一応紳士だ。きっと許してくれるだろう。


ノックを繰り返し、玄関が開くのを待った。




「はーい…ってA!?お前なんでびしょ濡れなんだよ!?」


『すみません…傘を忘れてしまい…』




「シャワー貸していただけますか」と彼女の頼みに


快く答えたイギリス。



家の中にAを入れ、シャワー室を案内する。


イギリスはAを直視しない。


その代わりに、イギリスはぶっきらぼうに尋ねた。




「なぁA…お前…その下着…」


『えっ、、』




イギリスが直視しなかったのは


彼女のシャツが透けて、下着が見えていたから。



ラテン系の血がない彼は


玄関を開けた瞬間はまだ男性とAを見ていたが


よく見たらAの服が透けているではないか。


しかもイギリスの見たものは目を疑うようなものだった。


お兄さんはAの顔を見ただけで女性と認識したが


イギリスは下着を見てしまうまで気づかなかった。




Aって女装するような変態だろうか?


いや、そんなのAに限ってあるわけない。


あるのはワイン野郎だけで十分だ。




廊下を歩きながら


下着を見られた恥ずかしさで顔が真っ赤にして肩を縮めるA。


気まずい空気のなか


イギリスはシャワールームに彼女を残し


「リビングで待っている」と伝えた。



彼女の反応からして、答えは決まってしまった。




「まさか…あいつがレディだったとは…」




彼の言葉は雨の音に消された。


ぺったんとはいえ、彼女だって下着は着けるさ。



スポーツブラではあったが


女の子用であるのは一目瞭然だ。




「紳士たるものっ、、俺としたことがっ、、」




ずっしりとした空気が漂う。




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