【ヘタリア】え、私の性別…気づいてなかったの?【逆ハー】

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『私…まずいことしましたか?』


「まずいこともなにもっ、、」




「それはチャイナドレスあるよ!!」と


中国は声を張った。


中国には理解できないのだ、


男性がチャイナドレスを着ることに。



彼は急いで試着室にAだけを押し戻し


カーテンを閉めた。


カーテン越しで会話をする二人。


落ち着かない中国は汗だくだ。




「A、早く着替えるあるよ!」


『え、なぜですか?』



「我が聞きてぇーある!なんでそれを着たあるか!?」


『え、だって…』




彼女はしぶしぶとドレスを脱ぎながら答えた。




『札に「女性におすすめ」とあったので…』


「そうあるか〜。なら着てみてしまうあるねぇ〜……。…って、えぇ!?」


『えっ、、どうかしましたか?』



「あ、いやぁ…、、なんでもねーある…。」




たった今、中国は気づいてしまった。



彼女の言葉で気づいてしまった。



このカーテン越しに話しているAは


女性であることに。


女性におすすめされた服を手にしたのだ、A自身の意思で。


Aが女装するやつだろうか?


いいや、まだ短い付き合いだが


あの子はそんなやつじゃない。


つまり、ついさっきまで手を繋いでいたあの子は



この前マッサージで触れたあの子は…




「…女性…」


『中国さん、何か言いましたか?』



「な、なんでもねーあるよ!!」




中国は今


目の前に居た子を女性だと認識できなかったことに罪悪感を持っていた。




「(や、やっちまったある……)」


そして


この前彼女の体にたくさん触れた事を思い出してしまい


香辛料を食べ過ぎた時のように顔が紅くなっていた。




「(Aの顔見れねぇーあるっ!!!)」




Aはそんな彼の事など知らず


ただ疑問を抱きながらドレスを脱いでいた。




『(そんなに似合わなかったかな…?)』




香水はまだ、漂い続けている。




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