【ヘタリア】え、私の性別…気づいてなかったの?【逆ハー】

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「まったく、おとなしくしていろと言っただろ」


「このマッチョじゃがいもっ!お前のせいでベッラが怖がったじゃねぇかっ!!」




ようやく日本の家に帰ってきた


ドイツとイタリア兄弟、ロシア。



もう日は傾いている。


四人はみんなが集まっている部屋にいき


座布団に腰をおろした。




今のところ、イギリス以外の国たちがこの部屋に集まっている。



そのイギリスは今…




「ｸｼｭﾝｯ……あれ、俺…何で上半身服がないんだ?」




廊下でくしゃみをして目を覚ましたところだった。



イギリスのくしゃみ…小さくて可愛いものだ…。



服がないのは、パブった勢いで


昨夜自分で脱いだからだ。



キョトンとする彼を見る限り


昨夜の出来事や


何時間か前に、Aを抱きしめたことなど


覚えていないのだろう。



彼はゆっくりと起き上がり


みんなが居る場所へ行く。


部屋に入ってくるイギリスに初めに気がついたのは


キャンディを舐めるアメリカだった。




「イギリス、君は何で服を着ていないんだい?」


「いや、俺も覚えて無くて…。なんでだっけな?」



『思い出さなくて良いですよ。忘れて下さい。』




イギリスはなんの事か分からず


言われるまま、「そうか…」と


それ以上思い出そうとしなかった。



しかし、目撃者である日本は


「忘れたくないっ!あ、でも忘れるべきなのかっ…」と、一人顔を赤らめた。



アメリカは


「はぁ…」とため息をつく隣のAにキャンディを差し出した。




『えっと……?』


「君にやるんだぞ!!」



『いいのですか?私がいただいて…』




彼は「ノー プロブレム」と笑って言う。


アメリカの気遣いに甘えて


Aはキャンディを貰うことに。




『…アメリカさん、何味ですか…これ』


「コーラ&メロン味だぞ!!美味しいだろ!?」



『はい、とても。ですが…』




ふと疑問に思ったAは尋ねる。




『さっきアメリカさんが舐めてたのって…』



「ん?君が今食べてるやつだぞ」




「安心したまえ!俺は違う味のほうが好きだからね」と、親指を立てた。


アメリカさん、そういう問題じゃないんです。



噴火したように赤くなるA。


仕方ない、間接キスと知ってしまったからには…。




「…………。」




そんな彼女の様子を


ロマーノは少しだけ視界に入れていた。




「(なんか…違う……。けど…)」




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