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____you







「Aさんの気持ちの整理ができたら
返事聞かせてください。」


抱き締めていた腕を離し

優しく微笑み私の頭にぽんと手を置いた。


「送ってく。」

「…大丈夫、一人で帰る。」

「はぁ…夜道を女の子一人で
帰らせるわけにはいかないでしょ。」


小さく息を吐き

呆れるように笑った。


お店に鍵をかけ

夜道を2人並んで歩いた。

チビな私の歩幅に合わせて

ゆっくりと歩いてくれる。


亜嵐くんのことが好き。

亜嵐くんの言葉を

信じてみてもいいのかな…

なんて自問自答を繰り返す。


「呼び出してごめんね。」

「俺が来たくて来たから、謝ることないよ。」


どこまでも優しい亜嵐くん。


メンディーくんが言ってた


「このままじゃ、岩さんも亜嵐くんも
Aちゃんのそばから居なくなっちゃうかもよ?
はっきりと気持ち、伝えた方がいいと思う。」


あの言葉が頭の中でリピートされる。



いつもそう。

誰かの優しさに甘えてばかりだった。

はっきりしない気持ちが

中途半端な気持ちが

大切な人を傷つけたんだ。



失いたくない。

だから

ちゃんと向き合わなきゃ。

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作者名:ちゃむ | 作成日時:2018年12月28日 23時

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