検索窓
今日:2 hit、昨日:0 hit、合計:54,406 hit

14 ページ14

.
____you




実家が喫茶店をやっている。

小さい頃からお客さんに

可愛がってもらっていた私。

お父さんもお母さんも毎日楽しそうに

幸せそうにお客さんと触れ合う姿を見て


私もいつかお店を持って

コーヒーで周りの人を笑顔にしたい



それが夢の一歩だった。



「どっちが先に夢、叶えるか競争な!」

「Aなら大丈夫、絶対叶えられるから。」



どんなときも

剛典は背中を押してくれたね。

負けず嫌いな私は

剛典に負けたくなくて

我武者羅に夢を追いかけた。



剛典がデビューするよりも早く

私は「little」って名前をつけて

小さなカフェをオープンさせた。


「たーくんに勝った!やったー!!」

「剛典な。超悔しいけど…オープンおめでと。」

「ありがと。」

「これさ、オープン記念ってやつ。」


そう言って渡されたのは

赤いリボンがついた小さなクマのぬいぐるみ。

リボンにはお店の名前と

私の名前が刺繍してあった。


「A、クマに似てるから。」

「可愛いところが?」

「ちげぇよ!子どもっぽいとこが似てんの!」

「意味わかんなーい!
私は大人のレディーですー!」


くしゃくしゃって私の頭を撫でる

大きくて温かな手。

その手が私は大好きだった。



幼馴染の大好きなお兄さん。



それ以上でもそれ以下でもない

大切な人。

15→←13



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 9.8/10 (55 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
255人がお気に入り
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:ちゃむ | 作成日時:2018年12月28日 23時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。