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____you



「なーに1人でぷりぷり怒ってんの?」


あの人がちょっと高めのご飯屋さんに連れて来てくれた。

王子様みたいに甘いルックスなのに

ダンスは超かっこいいっていうギャップで

世の女の子たちを魅了している

三代目JSBのパフォーマー。

岩田剛典は私の幼馴染なのだ。

剛典繋がりで三代目やEXILEのみなさんとは

仲良くさせてもらっている。


「白濱亜嵐」

「亜嵐がなに?」

「あなたの後輩、白濱亜嵐が私の心を乱すの。」

「んー?まぁ説明して。」

「お店に来た日は嬉しくなるし
来なかった日は落ち込んでみたり…
話しかけられたら仕事頑張れちゃう!みたいな。」

「んぐっ…」


ビールを吹き出しそうになる剛典。


「汚っ!」

「ごめん、Aがあまりに乙女過ぎて」

「乙女ですけどなにか?」

「あの、恋する乙女ね?」

「恋…」


私もビールが入ったグラスに口をつけ

一瞬、時が止まったかのようにぼーっとしてしまった。


「図星だ。」


ニヤニヤして言う剛典に腹が立ち

おしぼりを投げる。


「違うし!私は年上の優しくて大人な人がタイプなの。
年下のしかも有名人なんて好きになるわけないでしょ!」



仮にこれが恋だとして

仮に私が白濱亜嵐と付き合うことになったとしたら



チビで

年上で

童顔で

夜道を歩いていれば

「未成年は出歩いちゃダメな時間だよ」

って警察に言われちゃう

こんなチンチクリンな私とは釣り合わないよなぁ…

そもそも有名人なんて手の届かない高嶺の花…



「っは!何考えてんだ私…」

「おしぼり投げんな、ばか!てか、お前やっぱ変だわ。」

「うるさい。」

「仮にAが亜嵐のこと好きだとしても
俺は応援しないけどね。」

「いや、応援しないとかおかしいでしょ。
別に好きじゃないけど。」

「だって俺、Aのこと好きだし。
亜嵐なんかに渡したくなーい!」

「酔ってる?」

「酔ってますけど?」

「酔いに任せて好きとか言うな、ばか。」


もしかしたら

こいつも私の心を乱す原因なのかもしれない。

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作者名:ちゃむ | 作成日時:2018年12月28日 23時

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