51話 ページ1
希「お邪魔します」
絵里「取り敢えず、部屋に行きましょうか」
希「せやね」
絵里の部屋に行き、着替えをしていた。
希「この机の上のぬいぐるみ、えりち持ってたっけ?」
絵里「あ、それAのよ」
希「?」
絵里「持ってて欲しいって言われてずっと持ってたの、あ、そう言えば」
希「どうしたん?気難しい顔して」
絵里「いや、その時に絵里ちゃんの欲しいって言われた気がして考えとくとは言ったけど、あげてないって思ったの」
希「それはアカンやろ」
絵里「なんで忘れてたんだろ」
希「えりちはAちゃんのこと大好きやから、そういう約束忘れないものだと思ってたわ」
絵里「…」
希は絵里から借りた服に着替えて椅子に座った。
希「スマホはちゃんと持っておくんだよ?」
絵里「分かってるわよ、あ、」
希「どうかしたん?」
絵里「いや、Aもよくそこに座ってたなぁって思って」
希「…座る?」
絵里「大丈夫よ」
希「机の中ってもしかしてここやったりして」
絵里「まさか、そんなはずないわよ」
希「案外そーかもよ?」
絵里「それじゃ、開けて見るわよ」
机の中を開けるとそこにはルーズリーフを折り畳んで絵里の名前が書いてあった。
絵里「嘘…」
希「えりち、気づかなかったん?」
絵里「えぇ、ちょっと読んでみるわね」
開いてみると2枚にわたって書いてあり、何度も読み返しては進み気づいた時には泣いていた。
希「えりち?」
絵里「希…Aはずるいわ」ポロポロ
希「そんなこと書いてあったん?」
絵里「違くて、やることが」ポロポロ
希「うちにも教えて、内容」
絵里「明日みんな集まったらね」ポロ
希「お預けはきついで?」
絵里「じゃ、嬉しいことが沢山!」
希「…えりち、そっか」
絵里「今日はもう寝ましょ」
希「そうやね」
絵里「希もベットで寝ましょうよ」
希「そこはAの場所やで?」
絵里「あ、そっか、Aがここにいたんだよね」
希「そうやで?」
絵里「なら、布団ひきましょう」
ベットのわきに敷布団を敷いて眠りについた。
絵里「…A…」
希(えりちはどんな夢を見ているんだろ)
そんなことを考えながら目を閉じた。
2人がお気に入り
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:ハム太郎 | 作成日時:2020年5月19日 22時