*いつものお仕事 ページ6
side ( akito )
この間は、特別のとの字もない所を見せたので俺らのお仕事の風景をすこーし見せたいと思いまっす。
俺らの仕事は特別捜査官っていう、ちょっと変わったやつで。警察が追いきれない事件とか、ブラックな事が関わっている事件とかを代わりに調べてる。
もうちょっと警察頑張れや、って思う事もよくある。正直ハードやし、命の安全も保障されてない。けど、嘆いても仕方のない事なので呑み込む。
やっぱ無理。警察頑張れや。
今日は新しい依頼が入ってる。なんでも、どっかの金持ちの家の娘が誘拐されたとか。娘助けるついでに、旦那を捕まえてしまおうという計画なんだそう。その金持ちの家の御主人が、裏でまあまあな悪事を働いていたらしく、警察では負いきれないとかでこっちに回ってきたらしい。ていうか旦那の自業自得やろ、なにしてんねん、
「まあ、落ち着けって。苛つくのは分かるんやけ
ど。」
「せやけどさあ、悪いん金持ちやん、
自分らで責任とれってぇ。」
今は、淳太君と金持ち宅のリビング前におる。淳太君を実動部隊に行かせるのは不安やったんやけど、金持ちの気持ちは金持ちなら分かる!とかいう意味の分からんお偉いさんの言葉で連れて来らされた。
俺はボディーガードやな。
『照史,淳太、応答よろしくー、』
「はーい聞こえてまーす」
「俺も大丈夫。そろそろ突入?」
ちなみに、神ちゃんには無線で指示を出してもらってます。
『今御主人様が犯人と連絡取ってる。犯人のアジト
は目星付いてるから、そっちにしげと濱ちゃんを
行かせてるわ。こっちが合図出したら突って
な。』
「OK。照史も聞こえた?」
「聞こえた。っしゃ、そろそろやる気だすか。」
『最初から出しといてな。』
「本間やで。」
お二人さんから軽くお叱りを受けた所で、俺は証明書を格好良く出す練習をしておく。大事やん、こういうの。
「捕まえる練習ちゃうんかい。」
「んははっ、冗談やって。
淳太君、怪我せえへんようにな、」
「大丈夫や、昨日までどんだけイメトレした
思てんねん 」
それに、照史もおるから安心やわ。
何だか、体の奥から一気に熱くなった気がする。大切な人に言われると、なんでこうなるんやろ。
それと同時に、やる気が段違いに上がった。
「絶対守るから、淳太も、娘も、」
「ははっ、娘先に守らな。」
淳太って呼んだら、頰がほんのり赤く染まっていた
様に見えた。
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作者名:おみかんぽ | 作成日時:2020年2月8日 21時