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side ( nozomu )
数分前、
_____起きろっ!!
という声と共に、俺の布団は剥がされた。何とも雑な起こされ方を淳太にされ、少々哀しい1日の始まりを迎えてしまったのだ。
どうやらそれは、隣の部屋のピュアカップルも同じだったらしい。いや、それにしては、神ちゃんに
優しかった様な、、まあいいか。
俺は起こされるなら、流星が良い。優しく揺らされて、(のぞむ、のぞむっ、)って俺の名前を何度も呼ばれて、俺がやっと起きたら、
「もう、やっと起きたわ。ずっと呼んでんのに
起きひんねんもん、」
って、少し呆れられながらも、嬉しそうに笑うから
腕をぐっと引き寄せて、そしておはようのキスをす
「おうこら、小瀧!まあた夢の中に入る気か!
いい加減起きろやっ!依頼全部させたるから
な!」
「っそれは嫌や!起きる!起きるから!」
「ふぅ、分かったら早よ起きて来い、もうお前以外
とっくに起きてんねん。あの流星もやで?
いやあ、朝から濱ちゃんと幸せそうにしてたわあ
あ、濱ちゃんが起こしたんかな__」
「__っあーー!流星!濱ちゃんに先越されたっ」
なんてこった、先手を打たれるとは。早めに起きておけば良かった、なんて言ってる場合じゃない。
とっとと降りて、流星を抱きしめんと、
とりあえず、ベットから出よう。そして、今出せる全力の速さで走って降りよう。
「っいったっ、お前、最初からそれで起きろ!」
部屋を出る時、淳太に当たった気がしたが、気にしないでおこう。多分当たってない。
俺は一刻も早く流星を見たい。濱ちゃんには流星の寝顔やら起きる瞬間やらを堪能されたやろうから、俺はこれからの流星を全部独り占めしたるんや。
今日は休日、流星とたくさん話そう。仕事の事は忘れて、たっくさん癒されよう。想像しただけで、
笑みがこみ上げてくる。ああ、幸せやなあ、
もうリビングまでの扉は直ぐそこ、
「おはよっっ!!」
扉を開いた時、俺の視界に入ったのは、
驚いた様な、嬉しそうな顔をしてこっちを見ていた流星やった。
「んはっ、朝からうるさいねん、望。」
___おはよう。
その言葉が聞けただけで、俺の気分は上がりまくりだ。__やっぱり、俺の恋人は可愛い!!
「あれ絶対俺ら視界に入ってへんよな、」
「いつものことすぎてもう何も思わへんわ。
なあ、神ちゃん、今日何する?」
「今度ぶつかってきたら依頼全部させたろ」
「落ち着け、淳太君。」
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作者名:おみかんぽ | 作成日時:2020年2月8日 21時