*ふわふわ ページ12
side ( daiki )
____っぁあっぶなぁ、神ちゃんにちゅーしかけた。
いきなり変な事言うてもうてるけど、分かる。これ見たら分かる。
やって、俺の目の前には、その、ふわっふわの寝巻きを身に付けて、俺に見せるためにか何回もくるくるしてて、それがちょっと恥ずいんか頬っぺたほんのり紅く染めながら微笑んで、
っこれは、もぉぅ、天使やぁ____。
「__げ、しげ、ちょ、変な世界行かんといて、」
「っはっ、神ちゃんっ」
「んおぉ、なにぃ、どしたん、」
「かわいい!もう、かわいすぎる!
このかわいさは罪やあぁ」
神ちゃんのあまりのかわいさに、しばらく思考が止まってた。それを不思議がって神ちゃんが現実に引き戻してくれたんやけど、やっぱ戻って来てもかわいい。
やから、ついふわふわの肩を掴んで、そのまま思ってた事をぶちまけてしまった。
「__そんなに、いい?このパジャマ。」
「ん、よう似合てる。神ちゃんの為に作った
みたいやで、」
「そか、なら良かったわ。」
「大毅が、そんなに喜んでくれてるなら。
俺も、なんか嬉しいわ、ありがとう。」
その言葉を聞いた瞬間、つい、この腕の中に収めてしまったけど。きっと、神ちゃんなら許してくれるはず。
腕の中から見えた神ちゃんの顔は驚いてたけど、すぐ後には目を細めて、笑ってくれてた。
俺こそ、ありがとう。神ちゃん。
愛らしい恋人との幸せなひと時と貴重な大毅呼びの
余韻に、もう暫く浸らせてほしい。
少し、抱き寄せる力を強めた。
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side ( tomohiro )
久しぶりの休日を前に、寝巻きを新しくしようと計画した。
どうせなら、3人一緒に変えて彼氏組に見せてやろうという魂胆の元、俺たちの間で着々と準備が進められた。
正直、もっこもこのなんて手に取ろうとする事すらも無かったけど、あったかそうやったし、意外と男の人でも着やすそうやったのもあって、購入を決定。
喜んでくれたら良いな。
やっぱりそう思ったのは俺だけやなかったみたいで、2人も、
「濱ちゃんも、望も、どんな反応するんかな、」
「すぐに抱きしめてくるんちゃう?望は悶絶する
やろうし、」
「ははっ、確かに。
照史は、意外といつもの顔で『似合ってる』って
言うねんけど、秒で抱き寄せそう。」
「本間にされそうやわ、」
って、楽しそうに話してた。
今度は何して喜ばせようかな。また、楽しみ増えたな。
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作者名:おみかんぽ | 作成日時:2020年2月8日 21時