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１０年前
？「大丈夫か？」
公園で一人泣いとったウチにミルクティー色の髪をした男の子が声をかけてきた
彼は見た感じしっかりしとって、年上かなと思ったウチは名前も知らんその男の子に愚痴をこぼした
貴「・・・っ！だって・・・だぁれもウチの言うことわかってくれへんのやもん。鬼ごっこで、ウチは鬼やりとぉないてゆーてんのに、じゃんけん負けたからって鬼やゆーてくるし！」
まぁ、聞いてわかる通りこの頃のウチは自己中の塊やった
そのせいで友達があんまりおらんかったんや
だからこんな見ず知らずの男の子に助けを求めた
でも心の中ではこの男の子もみんなと同じやろなって思っとった
すると案の定男の子は呆れ顔でウチを見てきた
？「・・・あんなぁ、自分鬼ごっこのルールわかってへんやろ。鬼ごっこちゅうんはな、最初に、じゃんけんで負けた奴が鬼って決めたら嫌でも負けた奴が鬼になるもんなんやで」
貴「そんなんわかっとるわ、でもウチ、鬼になりとぉないねん」
？「・・・自分、わがままやな。そんなんやったら友達おらんなるで」
貴「・・・元々おらんからええもん！」
プイッとそっぽ向いたウチをその男の子は困った顔で見てくる
普段ならこの時点でみんなおらんなって行くのに
この男の子はよっぽど優しいんやなと思った
本当はウチがおかしいことくらい気づいとった
周りと違うことくらいわかっとった
せやけどウチはこうすることでしか自分のアイデンティティを保てんかった
他人の前ではわがままやって言われるくらいふんぞり返ってたけど
本当はいつも自分に自信がなかった
こんな自分が嫌いで嫌いでしょうがなかった
この男の子も、ウチが愚痴ったばっかりにこのまま困らせるんは可哀相や
貴「ウチもう帰る、ここにおっても楽しないねん。ほなな、兄ちゃん」
？「ちょっとまちぃや！帰るんやったらその前に、俺についてきてくれへんか？」
ニッとイタズラっぽく笑った男の子の笑顔に悪意を感じんかったウチは言われた通り男の子についていった
すると、ちょっと歩いた先にさっきの公園とは別の公園があってそこでは黒髪の男の子が一人、サッカーボールを蹴って遊んどった
黒髪の男の子はうちらに気づくとイラッとした顔をしてウチ、いや、の隣のこの男の子にキレ出した
黒「蔵ノ介お前どこいっとったんや！こっちはずっとまっとったんやぞ！」
蔵「すまんすまん、謙也」
蔵ノ介て言うんや、この男の子
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花海アリス(プロフ) - ホントだ、ご指摘ありがとうございます！！蔵ノ介ですね！すみません、なおします！他にも何かあったら言って頂けると嬉しいです！ (2022年2月22日 12時) (
レス) id: 23b2334824 (このIDを非表示/違反報告)
そら(プロフ) - はじめまして、小説読ませて頂きます！すみません、もしお気づきでしたら白石くんの名前の漢字間違えていらっしゃるのでお手隙の時に直された方がいいかもしれないです。突然失礼致しました。 (2022年2月22日 11時) (レス) id: ed37ae653c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：花海アリス | 作成日時：2022年1月3日 15時
