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そのあと、ウチと吹雪は校舎にはいってけっこう長い廊下の先にある階段を目指した
Ｆ組は３階、Ｃ組は２階やから途中まで一緒に行くことにした
横目で吹雪を見てみるとまだ少し不機嫌そうな顔をしとった
さっきは笑ってくれたけどなんだかんだウチと同じクラスになれんかったこと引きずっとるらしい
そんな怖いかおしょったらせっかくの美人が台無しやで
でも台無しとか言うた後で言うのも何やけど吹雪はそんな顔ですら絵になる
肩まである茶髪に赤いリボンをつけており、雪のように白い肌、サファイアのような大きな瞳、桜色の唇
こうして見ると吹雪の顔ってホンマによう整おとる
これで告白なんかされたら男はみんなイチコロやろなぁ
そんなことを考えよったその時やった
「ギャァァァ！！！！素敵ィィィィ！！！❤️」
奇声ともとれるほどの叫び声が聞こえてきてウチも吹雪も反射的に耳をふさいだ
貴「な、なんやの・・・？」
見ると美術室前の廊下で女子生徒の人だかりができていた
あの中に誰がおるんかはだいたい予想はついとった
恐る恐る美術室を遠くから覗いてみると・・・
そこにはやはり奴がおった
？「おい、忍足、早くしろ」
忍足「すまんなぁ、跡部あともうちょっとやから堪忍な」
生徒会長の跡部景吾
彼は成績優秀、全国区のテニス部部長を務めるほど運動神経抜群で高いカリスマ性を持っとる
おまけにあのルックスや、惚れてしもうた女は数知れん
ところで、ツッコミがおらんようやから突っ込ませてもらうけど
何でナポレオンみたいや格好してんねんアイツ！！
まぁ忍足先輩がキャンバスに絵を描きよるからモデルしよるのはわかってんねんけど！
常識人の忍足先輩が友達にそんな型破りなこと頼むわけないし、ここは嘘でも跡部先輩が発案てことにして欲しい
その時、跡部先輩と目が会うてしもうた
跡部先輩の口角があがる
えらいことになったはよ逃げな！
ウチは吹雪の手をとって振り返った
跡「あーん、花町じゃねーの」
上から低い声が降ってきた
跡部先輩がいつの間にか真後ろにおる
女１「ちょっとなにあの子、跡部さまに話しかけられるとか調子乗ってない？」
女２「てかあれ花町じゃん、跡部さまあんな不良のどこがいいの？」
なんて口々にウチの悪口を言い出す雌猫共
あーあだから嫌やったんやこいつと関わるん
それに跡部先輩が関わるとこの子が再起不能になるんよな・・・
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花海アリス(プロフ) - ホントだ、ご指摘ありがとうございます！！蔵ノ介ですね！すみません、なおします！他にも何かあったら言って頂けると嬉しいです！ (2022年2月22日 12時) (
レス) id: 23b2334824 (このIDを非表示/違反報告)
そら(プロフ) - はじめまして、小説読ませて頂きます！すみません、もしお気づきでしたら白石くんの名前の漢字間違えていらっしゃるのでお手隙の時に直された方がいいかもしれないです。突然失礼致しました。 (2022年2月22日 11時) (レス) id: ed37ae653c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：花海アリス | 作成日時：2022年1月3日 15時
