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あの発作から、北斗と俺は毎日のように一緒にいた。
発作の次の日、俺は北斗に猛アタックして、俺は彼を「北斗」と呼び、彼は俺のことを「濱ちゃん」と呼ぶことにもなって
彼が「人見知り」だっちゅうこともわかった せやから、苦しくても上手く泣けんかったのかなって
泣くことは、北斗の場合、発作を起こすきっかけになってしまうから、ええことやないけど…
しんどい時にはしゃんと泣いて欲しいから、どないしたらええか、俺には何ができるんやろう、と悩んだ。
みんながリハビリの時は俺と北斗、2人でプレイルームを独占した。
広いプレイルームの中で、端の方に、北斗とならんで座り、北斗が1人で絵本を読んどるのを隣でみたり、たまに無言で本を差し出されて、(はじめてそうされたときは戸惑ったけど、)読んでほしいんだなと思い、読み聞かせることもあった。
会話はあまりないけど本に夢中になっとるから、しゃあない、とその頃は思っとったんやけど
会話がなくても居心地のええ空間ができてたのかな、なんて今思うと、嬉しい気持ちになる。
そんな会話のない時間を毎日過ごしていて、2週間ほど経った頃、北斗から突然話しかけられた。
目線は絵本に向けたまま
北「あさってね、ほく、手術するの。」
北「でもね、ママ、どうしてもこれないって。」
北「まえ、手術したっ…ときはね…ママいたんだけどっ…」
黒い瞳からもう、すぐにでも涙がこぼれ落ちそうで、呼吸が落ち着かへんかったから、俺は座ったまま北斗を足に乗せ、
喘息の発作も、心臓の発作も起こってはいけないから、落ち着かせるように、ゆっくりと背中をさすった。
濱「それはさみしいなぁ、ほな、濱ちゃんが一緒にいようか？」
『お母さん、その日外科の方の手術に入らないといけないらしくて、どうしても北斗くんの手術に間に合わないみたいで』昨日、ちょうど相談されて、俺が手術室に入ろうかと、考えとったところやった。
「…いいのっ？」
「ええで、北斗が起きるまでそばにおるで。」
「ありがとう。」
俺が一緒に手術行くと約束を取り決めたと同時に、
大きな声で泣き出した。
「そんな、泣かへんの苦笑」
ぬぐってもぬぐっても溢れ出す涙。
どんなに声をかけても、治る様子はなく、俺の胸に自分の顔を埋めて、声を上げて北斗は泣いとった。
あの時、初めて、北斗の声を上げて泣く姿を見て、俺のこと、頼ってくれたことを感じて、えろううれしかった。
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Moku(プロフ) - Hさん» いつも閲覧＆わざわざコメントありがとうございます！きょうもちかぁ、きょもてぃー、けんてぃーしか2人の絡みが思い出せなかったです笑 この物語では大我で行こうかな？（気分で変えるかもしれません、貴重な情報ありがとうございました！ (2020年5月11日 21時) (
レス) id: 6e7b6bb8a7 (このIDを非表示/違反報告)
H(プロフ) - いつも楽しく読んでます！これからも頑張ってください！ちなみに健人はきょうもちって呼んでますよ~！笑 (2020年5月11日 14時) (レス) id: 72a42fa425 (このIDを非表示/違反報告)
Moku(プロフ) - 柚希さん» コメントありがとうございます！ふまけんですね、採用させていただきます！これからもよろしくお願いします！ (2020年4月25日 20時) (レス) id: 6e7b6bb8a7 (このIDを非表示/違反報告)
柚希(プロフ) - ふまけんはどうですか？ (2020年4月25日 17時) (レス) id: 27c1a3d97d (このIDを非表示/違反報告)
Moku(プロフ) - わかねこさん» コメントありがとうございます！すっかり頭から抜けてましたね…元太くんがいました 小児科の子役もいいかなと思ったんですが、案外医者役もありかも？と思っています。案をありがとうございます！これからもよろしくお願いします！ (2020年4月25日 9時) (レス) id: 6e7b6bb8a7 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：Moku | 作成日時：2020年4月22日 23時
