『浮気しました。ごめんなさい』【男主】 (ページ4)

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｢テヒョンしてやられたなー｣

カウンターからひょっこりと現れたユンギヒョン。

｢ユンギヒョンお疲れ様でーす｣

｢おつおつ。話は全部聞いてた｣

｢げ、地獄耳｣

ボソリとそう呟いたジミンのこめかみを強くグリグリ…とユンギヒョンがお仕置きをする。

｢テヒョンアやり返そーぜ｣

そうニヒルな笑を浮かべて俺に提案を持ちかけてくる。

｢な！そんなのはダメだよテヒョン｣

やっぱり優しいジミン。でも今は

｢ユンギヒョン何をするんですか｣

またジミナが大きな溜息をついた。そんなんだと幸せが逃げちゃうよー。

｢俺と浮気｣

ははっ、なんて乾いた笑い声をだすユンギヒョン。

｢えー、それはお断りします｣

｢はぁ…！？｣

｢だって俺ユンギヒョンのことそういう好きじゃないですし、俺が好きなのはAだけで｣

｢本っ当お前ってよくわかんねー｣

ユンギヒョンは俺の頭を乱暴に撫でて、そそくさと出て行った。

｢明日とか気まづくない？｣

｢まあ、俺も浮気されて嫌だったって訳じゃないから、少し変な態度とっちゃうかも…｣

｢でも？｣

｢でも、まだもう少しは付き合ってよーかなーって｣

そう呑気なことを考えていたのは最初のうちなんだけなんだけどね。