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『風呂先入る?』
「うーーん……。一緒に入る!」
『ふふ、そう言うと思った』
無言の脱衣所というものほどキツイものはあるのだろうか。
ちらりと彼の方を見ると、初めて見る薄らと割れた腹筋。
「え、ぁ」
『何見てんの。へんたーい』
真っ赤な顔を隠そうと後ろから抱きつく。余分な肉がなくて、自然とお腹に手が回る。硬い…。
割ってくれたの俺のためならいいのに…。
『テヒョナ寒い〜、早く入ろ』
「うん」
男二人だと流石にきついアパートの風呂。
「背中洗おっか?」
『お言葉に甘えて』
しっとりと濡れている髪を退けて背中を洗う。所々赤い跡が着いていて、スポンジを持つ手に力が入る。
俺が前に付けたとこはもう消えていて、前に見た跡は残ってて、余計にむしゃくしゃする。
『ん、テヒョナ…?』
「あ、ごめん。くすぐったかった?」
『うん。少しね』
早く消えろって願いを込めて、少し強めに擦る。それを消すように泡を沢山つけて。
「ね、…やばいかも」
『ふふ、じゃあ早く出よっか』
「…うん」
なんか悪い事をしている感じがして気持ち悪い。
俺って汚い…?
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りさ(プロフ) - ハッピーエンドがいいです! (2019年3月10日 18時) (レス) id: 75dff0bdbb (このIDを非表示/違反報告)
のあ - めっちゃおもしろいです!! (2019年2月13日 15時) (レス) id: 6ad1841f9d (このIDを非表示/違反報告)
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