『浮気しました。ごめんなさい』【男主】 (ページ15)

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｢テヒョニヒョーン！お久しぶりです～｣

｢ん、久し振り。ジョングガ｣

両腕を大きく振ってアピールするのは、後輩だったチョン・ジョングク。

｢ヒョンからのお誘いなんて久し振りですね。どうかしたんですか？｣

｢相談にのってもらいたくて｣

彼もまた、同性愛者の一人である。今はホソギヒョンと上手くいっているらしい。

｢えー！？あのヒョン達が！｣

｢るっさい｣

｢この反応はあまりいい方じゃないんですね｣

他人の不幸で飯が上手い。彼は今そんな事を思っているのだろうか。顔がニヤけてるぞー、ジョングギ。

着いたのは簡単な居酒屋。ジョングクは常連なのか、慣れたように店に入った。

｢さて、今日はヒョンの奢りですかね！｣

｢はあ？お前も少しは払えよ｣

｢しょうがないですねえ。3割は払いますよ｣

ぶーぶーと文句を言っているが、あまり気にはしていなさそう。メニュー表をパラパラとめくり、ボタンを直ぐに押された。
俺は初めてなので、全部ジョングクに任せている。
数分待ってから、飲み物と軽いものが出された。

｢さて、本題に入りますか。何が起こったんですか？｣

｢浮気……された｣

｢はあぁあああぁぁあ!!??｣

一昨日のジミナよりもでかいこえでてるぞ。て言うかここ店な。

｢は、ちょ、うえ！？なんで、ヒョン！そんな冷静に｣

｢もう呆れてるから。あんなに好きだって言ってくれてたのが嘘だったぽいし、なんかもう馬鹿馬鹿しくなっちゃった｣

ふふふと笑えば、元々丸い目をもっと丸くさせて、口を大きく開けている。マヌケ顔め。