手を重ね ページ27
朝起きたら、いつの間にか部屋にいた。
日記を捲って昨日の事を確認しようとするが、
「あれ、覚えてる」
昨日、何故かカタリナ嬢に隣にいるわ！といわれ何かあったら私か責任取って死ぬ事に同意していた。
…何だか妙な気分だった。
起きて虚無を感じていたのに、昨日の事を思い出してそれを噛み締める事が出来るなんて。
いつも黒い靄がかかっていた頭も、何故だかスッキリしていた。
あの令嬢と関わって私は変わってしまった。
それが良い事なのか、悪い事なのかわからない。
忘れない様に、彼との約束だけは───
扉が勢いよく開いた。
「おはよう！Aちゃん！元気かしら！」
そんな光景に慣れてしまった自分に笑ってしまう。けれど、
きっとこんな、暖かい日常を求めていたかもしれない──
「おはようございます、カタリナ嬢」
「Aちゃん、その、私の呼び方……」
不味い、と思ったらもう遅い。
公爵令嬢に失礼な呼び方を
「申し訳ありません、カタリナ様。」
そういう私に彼女は慌ててこちらに向かってきて
「違うの！あのね、その呼び方で全然大丈夫よ！私、嬉しくって！！ありがとね、Aちゃん！」
とばたばたさせながら弁明していた
「では、カタリナ嬢と。あぁ、私にはこの呼び方がどうも好ましい。」
そう言い、手を差し出す。
「えぇ！よろしくね、Aちゃん！」
握り返してくれる、温かなぬくもり。
ゴホン、とカタリナ嬢のメイドが咳払いをする。
「A様、ジオルド王子とメアリ様がお呼びです」
何故だか、呼び出されてしまった。
「えっ、じゃあ私も！」
「カタリナ様、それは駄目だと言われまして……」
えぇ〜っと、言うカタリナ嬢を横目にメイドの方へと歩く
「すみません、案内をお願いしてもよろしいでしょうか」
「はい、カタリナ様大人しくされていて下さいね」
そうメイドが言うと、「わかったわ！」と
自分の部屋へと帰っていった。
ただ歩く
特に会話もしないまま、部屋に到着していた。
「こちらの部屋です」
「ありがとうございます。」
そうお礼を言い、部屋に入る。
目の前には優雅にお茶を飲んでいる二人がいた。
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両儀家の畳(プロフ) - カメ豆腐さん» ありがとうございますとても嬉しいです！！！ (2020年5月2日 0時) (
レス) id: 828b8ad4db (このIDを非表示/違反報告)
カメ豆腐(プロフ) - はめふらの小説あるなんて！続きが楽しみです！これからも更新頑張ってください！ (2020年5月2日 0時) (レス) id: dc76f76660 (このIDを非表示/違反報告)
両儀家の畳(プロフ) - 怜奈さん» ありがとうございます！！更新意欲がとても湧くので感謝です！！！ (2020年4月25日 14時) (レス) id: 828b8ad4db (このIDを非表示/違反報告)
怜奈(プロフ) - いつも、楽しみに見ています！これからも更新頑張ってください！ (2020年4月24日 23時) (レス) id: f5d18b0d48 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：両儀家の畳 | 作成日時：2020年4月20日 22時
