認識 ページ21
次の日、私の生活は劇的に変化してしまった。
何をするにも、何処に行くにもカタリナ嬢が
着いてくるのだ。
「カタリナ様、あの私、」
「ん？どうしたのAちゃん？」
「生徒会の集会が…」
そういう、彼女は待ってましたと言わんばかりに目を輝かせて
「あっそうなのね！じゃあ、終わったら会いに行くわねー！」
と去っていった。前は、面倒だったが今はこの状況に慣れたのか安心感も覚え始めてしまった。
生徒会室に一人で向かう。
何だか不安になってしまう。
周りの目が、怖い。ただ、そう思ってしまった。
なんて人間らしい感情だと、冷静に解析した
ーーー
ーー
ー
そうして、俺に切り替わる。
最近、頻繁に替わり過ぎて多少負担が強いが
仕方ない。
部屋に入ると、カタリナ嬢の周りにいる先輩達
が準備にかかっていた。
「こんにちは皆様、今日はどうぞよろしくお願いします。」
そう適当に挨拶し、光の魔力の持ち主の元に向かう。
「貴方はヴェンジャーさんですね、どうして…」
そう尋ねる彼女の手伝いをする。
周りに声が聞こえない様に小さく喋る。
「周りの悪意に反応して俺が現れる仕組みなんだ。ここに来るまで悪い意味で目立ったからな、まぁここに悪意振りまく人間いないだろうし、戻るだろ。」
「そう、ですか……」
マリア・キャンベルの顔は何故だが心配そうな、不安そうな顔でいっぱいに見えた。
どうしてこうも、人の良いやつばかりなんだ。
だから、考えてしまう。もし、もしも、と。
ーーー
ーー
ー
最近、記憶がぼんやりしている。
気にしないけれど、多少不快な感覚だ。
気付けば集会は始まっていた。
生徒会の行う内容などの説明をしている。
横から、何だか熱烈な視線を感じる。
ジンジャー・タッカーと名乗る生徒だ。
話を聞け、という目をしている。
真面目だな、とても。
そうは言われても、私は元々教師として来た。
背筋を伸ばし、形だけでも聞いている風にする。
さて、話は終わりかけ。
さっさと帰って、石でも磨くか───
そう思い立ち上がる。けれど、それは叶わない
何故、と思う前に意識が途切れた。
ーーー
ーー
ー
最近、俺は過保護になっている気がする。
気にするが、致し方ないだろう。
終わって片付けが始まった。
俺もそれに便乗して手伝う。
またマリア嬢の顔が心配そうな顔になっていた。
タイミングが良いようで、ドアが物凄い勢いで開く。
「みんなっ！話があるの！」
そう言い、カタリナ嬢が突入してきた。
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両儀家の畳(プロフ) - カメ豆腐さん» ありがとうございますとても嬉しいです！！！ (2020年5月2日 0時) (
レス) id: 828b8ad4db (このIDを非表示/違反報告)
カメ豆腐(プロフ) - はめふらの小説あるなんて！続きが楽しみです！これからも更新頑張ってください！ (2020年5月2日 0時) (レス) id: dc76f76660 (このIDを非表示/違反報告)
両儀家の畳(プロフ) - 怜奈さん» ありがとうございます！！更新意欲がとても湧くので感謝です！！！ (2020年4月25日 14時) (レス) id: 828b8ad4db (このIDを非表示/違反報告)
怜奈(プロフ) - いつも、楽しみに見ています！これからも更新頑張ってください！ (2020年4月24日 23時) (レス) id: f5d18b0d48 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：両儀家の畳 | 作成日時：2020年4月20日 22時
