妄想クラム！【ツイステ】

13話 ページ21

……この二人、お互いの事を暇な時には罵り合っているけれど、絶対に仲がいい。
口を開けば過激派、黒幕と言い合っているけれど、この息のピッタリさはもう仲の良さが目に見えてくる。

アスハミ、か……いいな！リバ可！
また新たな扉が開いてしまう…………

「リア氏、何考えてるか知らないけどそれは止めておいた方が良い」
「うん、お兄さんも止めといた方がいいと思うなぁ！」

と僕の肩を勢いよく掴み、声を揃えて二人は言った。
そして顔を合わせ、お互い苦虫を潰したような表情になった。

…………やっぱりお似合いじゃないか！！僕の勘はどうやら間違っていないようである。

この場にハト氏がいたら、多分同じ事考えていたと思う。そういう変な信頼で出来ているのがハト氏である。

「わー楽しそう、僕も混ざりたいな！」
「シュラーフ、絶対に駄目だ。ほら衣装脱ぎ給え、このサイズで作るから。シェファー、頼む」
「はいはいサルトさん、って俺も随分この態度慣れてしまいましたね……」

これが、“例の会”こと監督生ちゃんを眺める会の日常である。
一部は新たな扉を開きそうな者を止め、それを横目にコスプレの衣装を制作、試着などという明らかなカオスであったが、これぞNRC生である。

「そういえば、ハト氏はどこなんだろうか」
「……見てないですね、寮に引き篭もっているのでは？」

そう僕とシェファー氏が話しているとスマホの通知が鳴る。
噂をすれば何とやら、ハト氏からの連絡であった。

その内容に、僕は

「───はぁ？」

とガラの悪い素が出た、出てしまった。


｛男装女子を故意でなく突き飛ばしてしまったらどうすればいいですか｝

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