11話 ページ16
あまり知られていない空き教室、そこが“例の会”の部屋だ。
扉を開くと、中には数人の生徒がいた。
「おや、リアにアスピダに黒幕じゃないか。珍しい組み合わせだね。で、なんの用だ？衣装合わせにでもしに来てくれたのかい？」
そう呟き、読んでいた本を閉じ出迎えてくれたのはポムフィオーレの友人である【サルト・シンチェーロ】氏だ。
彼は“例の会”の記念すべき一人目の入会者である。
そう、コスプレ同好会にしようとしている控えめに言ってヤバい奴である。行動力が変な方向に振り切れているのだ。
そんな彼も、僕の期待に答えてくれるクオリティの高いコスプレ衣装を作ってきてくれるので、僕は彼に貢いでいる。
「そーだね、珍しいねぇ。明日は包丁が振ってくるかもねー。あっ、リアちゃーん見て！この衣装、サルトキミがまた僕に着せてくれたんだぁー！どう？似合うー？」
部屋の奥から駆け足で僕に駆け寄って来てくれたのはサバナクローの友人である【シュラーフ・ベールハイゲン】氏だ。
サバナクローに天使が舞い降りた！そう、彼は言われている。人懐っこく、とても愛らしい顔をしている羊の獣人である彼は、マジフト大会後僕とハト氏に向かって
「キミたち、カッコいいねー！僕カッコいい事好きなんだー！！」
と絡みに来た。彼がサバナクローと聞いて、僕とハト氏は嘘だろ…と声を揃えて言った。
僕とハト氏をカッコいい認定したらしく彼は、気まぐれに僕とハト氏に絡みに来ては、サバナクロー寮生に回収されている。
「シュラーフさん、走らないで下さい。この衣装まだ仮止めなんですから……リアさん、こんにちは。胃が痛くなりそうなメンバーと一緒ですね。」
そしてシュラーフを溜め息を吐きながら追いかけてきたのは、オクタヴィネルのハト氏の保護者枠である【シェファー・ヴァスタンド】氏である。
オクタヴィネルにてハト氏の保護者みたいな立ち位置になってしまった家庭的なイルカの魚人だ。一家に一台欲しい程、人のお世話が完璧である。本人は、なんだか納得していない様子であったが。
元々、ハト氏関係で接点はあったのだが、イソギンチャク事件の際僕が調子に乗って彼を褒めたら、結構な頻度でお話しに来てくれるようになった。
その会話の内容も、半数はハト氏についてであるが。
この世界で僕とハト氏が作り上げた数少ない居場所である。
こう見ると、僕は恵まれているなと心の底から思う。形に残るものではないけれど、これは僕にとっての宝物だ。
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とっとこ(プロフ) - コメントありがとうございました。性別の件に関して、追記を行いました。よろしくお願いします。 (2021年11月30日 20時) (
レス) id: d50c3ae5e0 (このIDを非表示/違反報告)
ななしのヴィランズ - 部外者がなんか言ってて草 (2021年10月25日 17時) (レス) id: b2611adeda (このIDを非表示/違反報告)
ななしのヴィランズ - 草 (2021年10月25日 17時) (レス) id: b2611adeda (このIDを非表示/違反報告)
まるまるん - 古い作品にまでケチつけるとか暇なんですね。もう原作だけ読んでたらどうですか？違反してないならどんな設定にしようと作者様の自由です。気に入らないならあなたが読むの辞めればいい。 (2021年10月25日 14時) (レス) id: b7b0607f35 (このIDを非表示/違反報告)
ななしのヴィランズ - 監督生は女子ではなく、男子ですよ間違えないで下さい それにナイトレイブンカレッジは男子校なので女子は入学できませんよ (2021年10月25日 13時) (レス) @page17 id: b2611adeda (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：両儀家の畳 | 作成日時：2020年11月9日 23時
