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3話 ページ5

「よかった……本当によかった……」
「ローズ、ハート先輩、どうして、ここに?」

言葉が途切れ度切れになってしまったが、僕はリドル先輩に問い掛ける。
リドル先輩は、とても申し訳なさそうな顔をして
事の顛末を教えてくれた。

それは僕が気絶した後の話
どうやら僕の体は相当酷かったらしく、内臓やら神経その他諸々傷が付き、全身の穴という穴から血が出ていたらしいのだ。
はい、それを目撃した人はSAN値チェックです!
なんて言ってる場合ではなく、一時危篤状態までいっていたらしい。
まぁそれも、魔法の力で解決してしまったらしいのだが。いやはや、便利な世界だなぁ。

語り終わるとリドル先輩は

「本当に申し訳なかった、ボクのせいでキミを……」
「いえ僕ローズハート先輩には感謝してるんですよ」
「……え、」
「僕、先輩のお陰でユニーク魔法使える様になったんです。まぁ、その代償が酷いですけど……ですから、先輩が謝る必要はないんです。それより、ローズハート先輩の体調は大丈夫ですか?僕、そっちの方が心配なんですが…………」

僕がそう言い終わると、リドル先輩は溜め息をついた後、僕の頭を軽めに叩いた。そして、

「キミは本当に……ボクも言える事ではないけれど、少しは自分の事を気にかけてはどうだい?」

───キミは、女の子なんだからと。
リドル先輩風に例えると、ハリネズミを見るような、
慈しみを込めた目で僕を見ていた。

そう、ここで正気ならば僕は発狂していた。
落ち着いてほしい、先程も言った様に僕は迷い込んでしまった一般人、それもオタクと呼ばれる人種である。顔が良い人間に微笑まれ正気でいられる程出来た人間ではない筈なのだ。
とにかくそれすらも消す程の言葉をリドル先輩から聞いてしまった。

「僕…先輩に性別教えましたっけ……?」

そう、性別をいつの間にか知られていたのだ。
とても不味い状況になってしまった。

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とっとこ(プロフ) - コメントありがとうございました。性別の件に関して、追記を行いました。よろしくお願いします。 (2021年11月30日 20時) (レス) id: d50c3ae5e0 (このIDを非表示/違反報告)
ななしのヴィランズ - 部外者がなんか言ってて草 (2021年10月25日 17時) (レス) id: b2611adeda (このIDを非表示/違反報告)
ななしのヴィランズ - 草 (2021年10月25日 17時) (レス) id: b2611adeda (このIDを非表示/違反報告)
まるまるん - 古い作品にまでケチつけるとか暇なんですね。もう原作だけ読んでたらどうですか?違反してないならどんな設定にしようと作者様の自由です。気に入らないならあなたが読むの辞めればいい。 (2021年10月25日 14時) (レス) id: b7b0607f35 (このIDを非表示/違反報告)
ななしのヴィランズ - 監督生は女子ではなく、男子ですよ間違えないで下さい それにナイトレイブンカレッジは男子校なので女子は入学できませんよ (2021年10月25日 13時) (レス) @page17 id: b2611adeda (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:両儀家の畳 | 作成日時:2020年11月9日 23時

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