2進:起動 ページ3
NO SIDE
駿佑は細長くアンドロイドが入った箱をアパートに持って変える。
駿佑「はぁ、どんだけ重いんやぁ〜。」
アンドロイド、とはいえアンドロイド。
人間ではなく機械なためコードとか大量に埋め込まれているから重い。
周りから見れば可笑しい人に見えてしまうかもしれない。
それに駿佑の住むアパートは5階。
エレベーターもエスカレータもない。
それを思うとなんで一等賞なんて当てたのだろう、と思う。
ティッシュとか嫌だわぁ、とか言ってた駿佑。
駿佑「だったらティッシュの方が良かったわー。重いー。」
やっと家の前についた。
歩いて帰って距離的に15分くらいかかるのに30分かかった。
引っ越してきたばかりでダンボールのまだ片付いてない。
駿佑「ただいまーって誰もおらへんか。一人やし。」
折角なのでアンドロイド・向日○Aを起動させてみる。
箱を開けるとそこには銀髪ロングの女の子が寝ていた。
駿佑「……綺麗やなあ……。」
寝ている、というよりは電源が落ちているだけ。
駿佑「んっと……。」
取扱説明書を見て首にある起動ボタンを押す。
なんともこの向日○Aというアンドロイドは人のオーラを感知して眼の色に反映するらしい。
最初に見たひとのオーラを眼の色、とする。
駿佑「へーオーラかぁ……。」
ﾎﾟﾁｯ
A「アンドロイド番号894159向日○A、起動」
駿佑「う、うわぁっ、う、動いた……。」
駿佑は初めてアンドロイドを起動させた為この調子。
A「アンドロイドですから。動きますよ。」
じっと駿佑の事を見るA。
即座に駿佑のオーラを感知する。
ふっ、と眼の色がピンクに変わった。
駿佑「え、眼の色変わった……ピンクや……。」
A「道枝駿佑さん。男性。19歳。(19歳ですが会社員という設定です)オーラはピンク。」
なんかゴニョゴニョ言い出すA。
A「道枝駿佑さん。よろしくお願いいたします。」
というと立って歩き出した。
見た目は変わらない、人間。
でも中身がアンドロイド。
駿佑(これからどうなるんやろ。)
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作者名：三日月島 | 作成日時：2021年7月28日 16時
