七色恋物語 (all) (ページ8)

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「ありがとうございまーす！！」

お店のおっちゃんからミルクせんべいを受け取り、

ミユの元へ戻る。戻る…。

戻ったはず…。あれ？

「…ミユ、どこ？」

待って待って、ここやったよな？

さっきおった場所まで

戻って来たはずやのにミユがおらん。

「どうしよ…」

とりあえず方向音痴な私が勝手に動いたら

あかんと思って、近くの石に座る。

そして、ミユに電話してみるけど

「でーへん…」

仕方なく

1人でミルクせんべいを食べながらボーッとする。

もー、さっきまでのこと夢見たい。

なんで1人でミルクせんべい食べてんねやろ…悲し。

『おねぇさーん、1人？何してるん？』

「え？」

突然横に座って来た知らん男の人。

『おねぇさんのことやで！誰か待ってんの？』

「あ、まぁ…はい…」

『彼氏？』

「いや…彼氏ではないです…ね」

わっ、何真面目に答えてんの私！アホ！

『彼氏おらんねや！ほんなら俺と回ろうや～！』

「え、いや、…いいですっ…」

って断ったのに。

横から離れないどころか腕を掴まれる。

『行くで！』

手を引っ張られる。

「いやっ……離してっ…」

『なんでぇ～ええやん～「離せやその手」

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