七色恋物語 (all) (ページ17)

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「はぁ？なんや突然」

「すばるは、
私のこと好きじゃなくなったんじゃないん？
だからデートに行くのもめんどくさいんやろ？
付き合いたての頃は行ってくれてたもん」

「……お前アホか」

「アホちゃうもん」

その瞬間、スッと手を引かれ

あっという間にすばるの腕の中。

「…好きちゃうかったら一緒におらんわ」

「うそぉ…だって…」

「付き合いたての頃はAに呆れられんよう
必死やってん、だから頑張っとったんや」

抱きしめられたまま言われる。

あのすばるが…

私のために必死になってくれてたん？

「……」

「もう1年経つやん、俺のことよー知ってるやろ？
出かけるんそんな好きちゃうこと」

「知ってるけど…たまには出かけたいもん」

「もー、ほんまワガママ娘。
まぁでも俺がデート断って
他の男とどっか行くぐらいやったら
どこでも行ったるわ」

そう言って私のおでこにデコピンした。

「いだっ」

デコピンされたおでこを抑える。

するとすばるは

「とりあえずヤスの匂いするその服脱がせたろ」

なんて言いながら私を抱き抱えた。

「はっ、ちょっ！安くんの匂いせーへんし！」

「その安くん安くんゆう口も塞いだる」

「…ンンッ、もっ…」

「あと…」

「なにっ……もう…」

「俺がどんだけお前のこと好きか教えたるわ」

い、いいですっ！！

もう…今で十分感じてます…！！

Fin.