歳の差かくれんぼ。(緑) (ページ5)

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5.必要以上の会話ページ5

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とはいえ、あの時以上にかっこよくなった大倉くん。

周りの女子たちがほっとくわけがなくて。

《大倉くん〜！ここわかる？教えてあげよっか？》

《大倉くん、一緒に昼食べない？》

《今日終わってから予定ある？》

わかりやすく毎日のように囲まれていて
やっぱり人気者だなあ、と実感する。

おかげで、大倉くんが私に話しかけてくることもない
………わけじゃないのが少し困る。

『Aさんってば！聞いてます？』

「…なに？」

『ここ、教えてください！』

「レイカちゃんなら分かるはずだよ、聞いてみて？」

『…なんでですか？俺はAさんに聞いてるんですけど』

「……今私手が話せないから」

『なら後でまた聞きにきます』

どうして、どうしてそんなに私に構うの。

そんなに入ってすぐ馴れ馴れしく話しかけてきたら
周りの人が勘違いしちゃうでしょ。

内心は嬉しいのに
覚えててくれて嬉しいのに
話しかけてくれて嬉しいのに

捻くれた考えがそれを隠す。

『お前、大倉くんと知り合い？』

「え"っ…」

横山に言われるほどだ。

よっぽど距離が近すぎたんだと思う。

「…昔バイトが一緒だったの」

『あ、そーなんか』

正直に言えば納得したような横山。

だから

「それとなく…周りの女子にも伝えてくれる？(笑)」

『なんで？』

「ほら…勘違いしちゃうじゃん」

周りの女の子たちが、

あと………私自身が。

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