2.期待 ページ2
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大倉くんと一緒に過ごしたのは
たった1年弱だったんだな、と思いながら過ごす新生活。
あれだけ頻繁に会ってた大倉くん含む
バイトのメンバーとは全く会わなくなった。
連絡先だって知ってるのに。
私から連絡することもなければ
大倉くんから連絡が来ることもなかった。
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新しい仕事に少し慣れ、気持ち的にも少し落ち着いた頃。
久しぶりにバイト先に顔を出してみることにした。
表面は「店長に会いに行こう〜！」だけど、
内面は「大倉くんいるかな、」と淡い期待。
「…こんにちは〜」
と、少し行かなかっただけで
何故か緊張してしまう元バイト先。
《いらっしゃいませ〜…って！Aじゃん！》
「あ、店長ー！」
《久しぶりだな〜って言ってもそんなに経ってないけど！》
「私もなんか緊張しました(笑)」
なんて会話を交わしながらぐるりと店内を見渡す。
……いないか。
そんなタイミングよく、いないよね。
「(大倉くんってまだいますか？)」なんて
聞けるわけないから店長には何も言わず。
《仕事楽しいかー？》
「大変ですけど、楽しいですよ！」
店長と話しながら心の隅で
大倉くんとの思い出を振り返るばかりだった。
もう、思い出したり、振り返ることはやめよう。
「じゃあ店長！ごちそうさまでした〜！」
《おう、またな〜！》
"また"はないと思うけど。
そう思いながら手を振った。
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さき(プロフ) - お話大好きです！更新楽しみにしています！(*^^*) (2021年10月1日 20時) (
レス) @page10 id: f4ba225547 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：Chii.
| 作成日時：2021年9月26日 18時
